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原油が約10カ月ぶりの安値。NYダウは調整局面!

2017/06/27

皆さん、こんにちは。
ニューヨーク連銀のダドリー総裁は講演会を行い、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内あと1回の利上げを含めた緩やかな金融引き締めを継続するとの観測が強まりました。総裁は足元のインフレ率は望ましい水準を下回っていても、労働市場が引き締まり賃金が上昇すれば、インフレ率は2%の目標に向かって行くとの見通しを明らかにし、また、利上げのサイクルを現時点で休止すれば景気拡大が阻害されるとの認識を示しました。

ボストン連銀のローゼングレン総裁は、米国内外の現行の低金利政策は金融の安定を脅かすリスクがあるとして、FRBなど主要中銀に金融政策を早期に正常化するよう警告し「タカ派的な」発言をしました。

シカゴ連銀のエバンズ総裁はテレビインタビューで、最近のインフレ指標の低迷に警戒感を表明し、FRBが想定する年内あと1回の利上げは慎重に進めるべきであると発言し、ダラス連銀のカプラン総裁も、米10年債利回りが低水準にあるなか、FRBは追加利上げについて慎重になる必要があるとの考えを示しました。

米セントルイス地区連銀のブラート総裁は、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%のインフレ目標に確実に近付いていることが明らかになるまでは、追加利上げを待つべきだとの考えを示し、「ハト派的」な発言も出ていました。

英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相とバルニエEU主席交渉官は、離脱交渉の初会合をブリュッセルで開催しました。英総選挙でメイ首相率いる与党・保守党が過半数割れとなり政局が混乱する中、EU離脱交渉に行方も不透明感が増してきています。

イングランド銀行(英国中央銀行、BOE)のカーニー総裁は、今は利上げの適切な時期ではないとし、欧州連合(EU)からの離脱交渉に臨む中で賃金上昇の鈍化や収入への悪影響に警戒感を示しました。

米不動産業者協会(NAR)から5月の米中古住宅販売件数が発表され予想に反して増加しました。米労働省は最新週の新規失業保険申請件数を発表しほぼ予想通りの結果でした。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードは5月の景気先行指標総合指数を発表し予想通りの内容でした。

米エネルギー情報局(EIA)が週間在庫統計を発表し、原油やガソリンの在庫は減少していました。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による5月の協調減産合意の順守率が昨年の合意以来最高水準に達しました。しかし、米シェールオイルの増産や減産が免除されているリビアとナイジェリアの増産など、世界的な供給過剰に対する懸念などから原油市場が大幅に下落し約10カ月ぶりの安値を付けました。これに伴いエネルギー株が売られNYダウの下落の要因になりました。

大きなイベントが通過して材料不足の様相を呈しており、株価も調整色が強まっています。ただ、移動平均線大循環分析においては、日経225もNYダウもステージ1を維持しています。目先の材料に振り回されることなくチャートの動きに素直に対応していきましょう。

週間の概況

◆注目イベント
6月28日(水)23:00(米国)5月中古住宅販売保留件数指数
6月29日(木)21:00(独国)6月消費者物価指数・速報値
6月29日(木)21:00(米国)新規失業保険申請件数
6月29日(木)21:00(米国)1-3月期GDP・確報値
6月29日(木)21:00(米国)1-3月期個人消費・確報値
6月29日(木)21:00(米国)1-3月期GDPデフレーター・確報値
6月29日(木)21:00(米国)1-3月期コアPCEデフレーター・確報値
6月30日(金)08:30(日本)5月失業率、5月有効求人倍率
6月30日(金)08:30(日本)5月全国消費者物価指数
6月30日(金)08:50(日本)5月鉱工業生産・速報値
6月30日(金)10:00(中国)6月製造業PMI、6月非製造業PMI
6月30日(金)17:00(独国)6月雇用統計
6月30日(金)17:30(英国)1-3月期GDP・確報値
6月30日(金)18:00(ユーロ圏)6月消費者物価指数(HICP)・速報値
6月30日(金)21:30(加国)4月GDP
6月30日(金)21:30(米国)5月コアPCEデフレーター
6月30日(金)22:45(米国)6月シカゴ購買部協会景気指数
6月30日(金)23:00(米国)6月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
7月3日(月)08:50(日本)日銀短観
7月3日(月)10:45(中国)6月財新製造業部門購買者担当指数
7月3日(月)17:30(英国)6月製造業購買部協会景気指数
7月3日(月)23:00(米国)6月ISM製造業景況指数
7月4日(火)13:30(豪国)豪中銀(RBA)政策金利発表
7月4日(火)17:30(英国)6月建設業PMI


※今週は、6月29日の米国の1-3月期GDP・確報値に注目しましょう。英国やカナダのGDPも確認しましょう。7月4日のRBA政策金利の発表にも注目です。米国の新規失業保険申請件数の結果を確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
ステージ1
ステージ1は上昇期です。押し目を形成しながら、帯の間隔が広がり傾きが出てきている状態が続いています。

◆今後を読み取る鍵
ステージ1の安定上昇期です。短期移動平均線と帯の関係を見ていきましょう。
・帯の間隔が広がり傾きが出てくれば上昇トレンドに勢いが出てきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値20,967円 安値19,288円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
ステージ1
ステージ1は上昇期です。史上最高値を更新した後、調整を入れていますが帯の間隔が広がり傾きが出ています。

◆今後を読み取る鍵
ステージ1の安定上昇期です。短期移動平均線と帯の関係を見ていきましょう。
・帯の間隔が広がり傾きが出てくれば更に上昇トレンドに勢いが出てきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値21,558ドル 安値20,495ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

今週からは「ユニット」について勉強していきましょう。

タートルズは、1回当たりのトレード量は、1回のトレードで取ってもよいリスク(=投資用資金の1%のリスク/日)を取る取引量と決め、それを1ユニットと呼んでいました。

ユニットとは、もともと「単位」を意味する英語です。くりっく株365での最小単位は「1枚」で、1枚は株価指数の数値×100円です。株式では最小の取引単位を「1単元」と呼びますが、その1単元も1株、100株あるいは1,000株と銘柄によって違いがあります。FXでは、1万通貨単位が多いのですが、1,000通貨単位で取引できる会社もあります。

そうした場合、単位が違う銘柄を横断的にトレードしていると、自分が取っているリスク量の把握が困難になってしまいます。

1日で投資資金の10%、あるいは30%や40%もの損を出すトレーダーは、資金管理ができていないので、そうした過ちを回避するために、適切な取引量決定システムが必要です。

だからといって、単位が違う銘柄をトレードしないように、1銘柄だけを集中的に取引することは勧められません。得意銘柄を持つこと自体は素晴らしいことですが、その銘柄の値動きが止まってしまったら「収益を獲得する」というトレード本来の目的が達成できなくなるからです。どのような銘柄でも半年程度なら相場がこう着状態に陥る可能性はあります。

しかし、1銘柄だけを取引しているトレーダーは、こう着しているにもかかわらず、無理やり、その銘柄を売買してしまいがちになるのです。

何よりも重要なことは、特定銘柄への集中はリスク分散のメリットを活かせない点になります。

1銘柄では勝つか負けるか二つに一つですが、複数銘柄でリスクを分散することにより、それを回避できます。

アマチュアトレーダーとプロトレーダーの大きな違いは、「トレードを仕掛けた瞬間の思考」にあります。アマチュアは往々にして儲けることばかりを考えがちです。しかし、プロトレーダーは常に失敗を想定し、仮に失敗しても大やけどをしないトレード方法を選択します。

タートルズはユニットの考え方に基づき、リスクから逆算して取引量を決定していました。

個人トレーダーの多くは、儲かりそうな銘柄を適当に(当人にとっては正当な理由に基づいて)売買して、その後になってから、そのトレードのリスクがどの程度かを考えます。そのため、複数銘柄を取引すると、自分が投資用資金をどれほどのリスクにさらしているのかがわからなくなります。

タートルズの手法は、取引量が決まった瞬間にリスクの量も決まります。トレード手法が資金管理および、リスク管理と一体化しているからです。故に、大失敗しないリスクの量が導き出されます。

その辺りを来週は勉強していきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

<移動平均線大循環分析>

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

  • ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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