皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2018年も皆様にとって素晴らしい年となることを祈念いたします。今年は平成30年という節目の年になりますが、干支は「戌」となり、十干十二支では、「戊戌」となります。存在感の大きなものにスポットが当たり易くなるそうで、どっしりと構えて大局的な見地に立って進めばゆっくりと成就に向かい、目先に振り回されて動いていれば凶へと進むことになるそうです。「Vトレーダー」になるという目的に向かって地に足を付けて勉強していきましょう。
2018年の株式市場は米企業の業績期待や良好な経済指標を好感して反発して始まりました。堅調な経済への安心感や、米国の法人税減税を柱とする税制改革やインフラ投資などトランプ政権の政策への期待感なども相場の支援材料となっているようです。
米サプライ管理協会(ISM)は昨年12月の米製造業景況指数を発表し、59.7と前月の58.2から上昇し市場予想も上回りました。米連邦準備制度理事会(FRB)は12月12日、13日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表しました。内容はメンバーの多くが緩やかな利上げの継続を支持し、減税などが景気を押し上げるとの見方を示しました。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が12月の全米雇用報告を発表し、非農業部門の民間就業者数は前月比25万人増となり、市場予想を大きく上回る結果となりました。米労働省は17年12月の雇用統計を発表し、非農業部門就業者数が季節調整済みで前月比14万8,000人増と市場予想を下回りました。失業率は前月と同じ4.1%でした。物価動向の先行指標として注目される平均時給は前月比0.09ドル増加しました。市場関係者の間では、良い内容ではなかったが完全雇用に近い中での賃金が伸びたことが好感されたという見方もあったようです。NYダウはリスク選考が継続し史上最高値を更新しました。
2018年も米国をはじめ世界で景気の拡大が続くとの市場関係者の見方から、世界の主要株式が堅調に推移しており「世界同時好況」が継続しそうな勢いです。また、株式市場だけでなく、原油や金などの幅広い資産に投資マネーが流入しているようです。北朝鮮と韓国が9日に南北高位級会談を開催すると発表しましたが、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核開発問題は継続します。また、昨年末から続くイランの反政府デモの広がりにより中東情勢に対する懸念がマーケットの冷や水になるかもしれません。ただ、現状を移動平均線大循環分析で見ると、NYダウ、日経225、FTSE100は第1ステージの安定上昇期で上昇帯が傾きを持ちながら間隔が広がっており、トレンドに勢いがある状態が続いており、全く心配する必要のない状態となっています。昨年は値頃感を持って株式市場は「高い」と感じた方にとっては厳しい1年だったかもしれません。逆に相場の流れに素直に追随出来た方にとっては素晴らしい1年だったと思いますが、今年も値頃感を排除して相場の流れに素直についていきましょう。
週間の概況
◆注目イベント
1月10日(水)10:30(中国)12月消費者物価指数、12月生産者物価指数
1月10日(水)18:30(英国)11月鉱工業生産、11月製造業生産
1月10日(水)18:30(英国)11月貿易収支
1月10日(水)22:00(英国)英国立経済研究所(NIESR)GDP
1月10日(水)24:00(米国)11月卸売売上高
1月11日(木)19:00(ユーロ圏)11月鉱工業生産
1月11日(木)22:30(米国)12月生産者物価指数
1月11日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
1月12日(金)未定(日本)12月景気ウォッチャー調査・現状判断DI 、先行き判断DI
1月12日(金)08:50(日本)11月国際収支-経常収支、貿易収支
1月12日(金)22:30(米国)12月消費者物価指数
1月12日(金)22:30(米国)12月小売売上高
1月12日(金)24:00(米国)11月企業在庫
1月12日(金)未定(中国)12月貿易収支
1月15日(月)19:00(ユーロ圏)11月貿易収支
1月16日(火)18:30(英国)12月消費者物価指数
1月16日(火)18:30(英国)12月小売物価指数
1月16日(火)18:30(英国)12月生産者物価指数
1月16日(火)22:30(米国)1月NY連銀製造業景況指数
※今週は米国の消費者物価指数や小売売上高に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
ステージ1
第1ステージは安定上昇期です。帯が傾きを持ち間隔が広がっておりトレンドに勢いがあるのが分かります。
◆今後を読み取る鍵
第1ステージは安定上昇期です。帯と短期移動平均線の関係を見ていきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯が傾きを持ち間隔が広がっていきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値23,972円 安値21,839円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
ステージ1
第1ステージは安定上昇期です。帯が傾きを持ち間隔が広がっておりトレンドに勢いがあるのが分かります。
◆今後を読み取る鍵
第1ステージは安定上昇期です。帯と短期移動平均線の関係を見ていきましょう。
・上昇トレンドに更に勢いが出る場合は、帯が傾きを持ち間隔が広がっていきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値25,484ドル 安値23,330ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
新年明けましておめでとうございます。2018年も皆様にとって素晴らしい年となることを祈念いたします。今年も確りと勉強して、大勝ちはしないまでも自分が設定した利益目標を狙い澄ましてコンスタントに勝つ。そういった「Vトレーダー」を目指して頑張っていきましょう。
昨年は終盤からロスカットについて記載してきました。先週号はトレンドとノイズの関係性を考えました。
そして、トレーダーの都合でロスカットラインを設定するのではなく、市場の価格変動に合わせてロスカットを設定するということを学びました。
では、タートルズのロスカットラインはどうなのかを見ていきましょう。
タートルズのロスカットは、考察の結果、各銘柄のノイズは2ATR(=2×ATR)以下であると結論づけています。つまり、1日の最大値動きの2倍以上も逆方向に動けば、それはもはやノイズと呼べるレベルではないということです。
【タートルズのロスカットライン設定ルール】
相場が予想とは逆方向に2ATR動いたらロスカットする
◎買いの場合、「買値」−「2×ATR」
◎売りの場合、「売値」+「2×ATR」
来週は、このロスカットラインの具体的な例を見ていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
<移動平均線大循環分析>
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。