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2024-03-29 09:50:48

マーケット > レポート >  小次郎講師の週間チャート分析レポート >  市場は落ち着きを取り戻し、NYダウは第4ステージを回避するか?

市場は落ち着きを取り戻し、NYダウは第4ステージを回避するか?

2018/02/20

皆さん、こんにちは。
米国の雇用統計を発端とした株式市場の大幅下落の動きが一服してきました。注目されていたインフレ指標が発表され、米労働省が発表した1月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇しました。変動の激しいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.3%上昇し、いずれも市場予想を上回りました。米商務省が発表した1月の小売売上高は前月比0.3%減少となり市場予想も下回りました。米労働省が発表した1月の卸売物価指数(PPI)は全体が0.4%上昇と市場予想と一致しました。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.4%上昇と市場予想を上回りました。CPIやPPIがともに堅調な結果となり、インフレや景気過熱への警戒感から米10年債利回りが2.9%台まで上昇したことで株式市場が売られる局面もありましたが、小売売上高が予想を下回ったことでインフレ懸念が薄らぎ株式市場の買い材料となりました。不安定な乱高下の様相ではありますが、雇用統計後の急落の影響は落ち着きを見せてきており、NYダウは切り返しの動きを見せています。

ニューヨーク連邦準備銀行が発表した2月のニューヨーク州製造業景況指数は13.1と前月の17.7から低下し、市場予想をも下回りました。米商務省が発表した1月の住宅着工件数は季節調整後の年率換算で前月比9.7%増の132万6,000戸と市場予想を上回りました。先行指標である住宅着工件数も7.4%増の139万6,000戸と市場予想を上回りました。

麻生財務相は円高・ドル安進行について「特別に介入しなければならない状況ではない」と為替介入に消極的な発言を行い、円高ドル安が更に進行して昨年9月の水準を割り込む円高となり、米長期金利とドル円相場の逆相関関係の図式が更に顕著になりました。

著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイはアップル株の買い増しを公表し株式市場の買い材料となりました。2016年の米大統領選をめぐるロシア介入疑惑を捜査しているモラー特別検察官のチームが、連邦大陪審がロシア人13人と3団体を起訴したと発表しました。トランプ政権の混乱への不安感から株式市場の売り材料となりました。このように、買い材料と売り材料が交錯して株価も乱高下の展開となっていますが、それでも概ね価格は切り返してきており一先ず混乱の極みは脱したように思われます。その投資家心理を表す指標のひとつであるVIX(恐怖)指数は、一時50まで急騰しましたが、16日には危険水準とされる20を下回る水準まで低下していることからも、市場が落ち着きを取り戻しつつあるといえるのではないでしょうか。

NY市場は月曜日が大統領記念日(プレジデンツデー)となります。祝日を挟むことで市場が更に落ち着きを取り戻し、今までのような適温相場に戻ってくるのか、それとも波乱の展開が続いていくのか、確りと市場の動向を見ていきましょう。また、中国市場が旧正月で休場となっていますので、移動平均線大循環分析で現在のステージを確認しながら対応していきましょう。

週間の概況

◆注目イベント

2月21日(水)17:30(独国)2月製造業PMI・速報、2月サービス業PMI・速報
2月21日(水)18:00(ユーロ圏)2月製造業PMI・速報、2月サービス業PMI・速報
2月21日(水)18:30(英国)1月失業者数、1月失業率
2月21日(水)18:30(英国)12月ILO失業率(3カ月)
2月21日(水)18:30(英国)1月財政収支
2月21日(水)24:00(米国)1月中古住宅販売件数
2月22日(木)04:00(米国)FOMC議事録 (1月30・31日分)
2月22日(木)18:00(独国)2月Ifo景況感指数
2月22日(木)18:30(英国)10-12月期GDP・改定
2月22日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
2月23日(金)08:30(日本)1月全国消費者物価指数
2月23日(金)16:00(独国)10-12月期GDP・確報
2月23日(金)19:00(ユーロ圏)1月消費者物価指数(HICP)・確報
2月26日(月)14:00(日本)12月景気先行指数、12月景気一致指数・改定値
2月26日(月)24:00(米国)1月新築住宅販売件数
2月27日(火)19:00(ユーロ圏)2月経済信頼感、2月消費者信頼感・確報値
2月27日(火)22:00(独国)2月消費者物価指数・速報値
2月27日(火)22:30(米国)1月耐久財受注
2月27日(火)23:00(米国)12月S&P/ケース・シラー住宅価格指数
2月27日(火)24:00(米国)2月消費者信頼感指数
2月27日(火)24:00(米国)2月リッチモンド連銀製造業指数


※今週は米国のFOMC議事録に注目です。英国・ドイツのGDPにも注目が集まります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
ステージ4
第4ステージは下降相場です。短期移動平均線が上向きになってきています。

◆今後を読み取る鍵
第4ステージは下降相場です。短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値24,238円 安値20,683円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
ステージ3
第3ステージは下降相場の入り口です。短期移動平均線が上向きになってきています。

◆今後を読み取る鍵
3ステージは下降相場の入り口です。帯の動きに注目しましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値26,835ドル 安値23,027ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週は移動平均線の計算式を理解し、ゴールデンクロスをみることで気持ちの変化″を把握しました。

ゴールデンクロスを見るまでは、不安を感じながらマーケットを見ていたのが、ゴールデンクロスをみることで気持ちに変化″が出てきます。おそらく、プラスに転じた買い方は、自分の予想が当たったと自信を持つことでしょう。この勢いに乗じて、追撃の買いを検討するトレーダーが出てくることも十分考えられます。

ゴールデンクロス発生以前はいつ売ろうか、どのタイミングで損切りしようかと不安でいっぱいだったにもかかわらず、ゴールデンクロスが発生すると、「よし買いだ。どんどん買うぞ」という気持ちが芽生えてくるのです。「売り」から「買い」へ、不安が希望に変わるターニングポイント、それがゴールデンクロスなのです。だからこそ、ゴールデンクロスが買いチャンスになるのです。このことは、同時に、ゴールデンクロスになった瞬間に、買にエッジが出てくることを意味します。

ゴールデンクロス=買い方にとって「希望」の兆し

デッドクロスはその逆です。デッドクロス発生以前は、買い方は儲かっていました。つまり、買いで自信にあふれていたわけですが、デッドクロスを契機に利益がなくなり、今度はマイナスが出始めます。このため買い手は不安を感じて手仕舞いの売りを検討し始めるのです。

気持ちが「買い」から「売り」へ一気に変化する、その分岐点がデッドクロスです。だからこそ、そこには売りのエッジが発生するのです。

デッドクロス=買い方にとって「不安」の兆し

上記は「買い方」の目線で記載しましたが、これを「売り方」の目線で見た場合は、当然見え方が逆になります。

デッドクロス=売り方にとって「希望」の兆し
ゴールデンクロス=売り方にとって「不安」の兆し


ゴールデンクロスが発生すると、買い方は「希望」の兆しを感じ更に買いを検討し、売り方にとっては「不安」の兆しとなりますので、売りの決済(買戻し)を検討します。デッドクロスになると、今度は売り方が「希望」を抱き更なる売りを検討し、買い方が「不安」の兆しを感じ買いの決済を検討します。このように、ゴールデンクロス、デッドクロス後の推移はそのような思惑が絡み合うことで、一方通行の動きに繋がることが通常よりは高くなり易いということが理解できたと思います。

では、来週も「トレードエッジ」について勉強していきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

<移動平均線大循環分析>

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

  • ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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