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2024-03-29 16:13:14

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米通商政策を警戒か?日経225が第2ステージへ!

2018/5/29

皆さん、こんにちは。
トランプ大統領は24日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長への書簡を公開しました。6月12日にシンガポールで予定されていた米朝首脳会談を中止すると表明したことで、朝鮮半島で緊張が高まることに対する懸念が再燃しました。ただ、将来の会談開催には含みを持たせましたが、朝鮮半島をめぐる地政学的リスクへの警戒感が高まりました。その影響からか、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩氏は26日に、異例の南北首脳会談を行いました。約1カ月足らずの間での再会談となりましたが、米朝首脳会談開催をめぐるトランプ氏に揺さぶられた北朝鮮と、朝鮮半島の平和を訴える韓国が、米朝対話が途絶えることへの危機感で一致したことが再会談の理由だったようです。また、トランプ氏は、「開かれるとすればシンガポールで、6月12日になりそうだ」とツイッターで発言し、前日に中止を通告した米朝首脳会談の再設定について、北朝鮮側と協議を進めていることを明らかにしました。

一方、「貿易戦争」へ突入する懸念があった米中関係でしたが、こちらは今月19日に米中両政府が共同声明を発表し、米国の対中貿易赤字の削減に向け中国が取組みを進めることで合意し、22日には中国政府が自動車に輸入関税を7月1日付けで現行の25%から15%に引き下げる方針を発表しました。米中貿易摩擦が解決に向けて動き出したように思われましたが、トランプ氏が米中貿易摩擦をめぐる前週の閣僚級協議の結果については、「満足していない」と発言し、さらに「異なる仕組みが必要だ。完了は困難で、その後の結果を検証できない」と懐疑的な見方を示したことで警戒感が高まりました。また、米政府が中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)に発動中の制裁を見直すことで中国政府と大筋合意したと報道があり、米中貿易摩擦の解決に向けて米中両政府の協議が進展していることが好感されましたが、この件に関してもトランプ氏がZTE制裁に伴う罰金が13億ドルに上る可能性にも言及したことで、警戒感が再浮上する流れとなりました。良くも悪くもトランプ氏の発言でマーケットが一喜一憂する動きとなっていました。

不安定な外交政策が続いていますが、米国内の経済情勢は安定した状態が続いています。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月1,2日開催分)が発表され、次回6月の会合での利上げを支持する参加者が多かったことなどが確認され、次回の利上げをマーケットが織り込んできました。また、一部の参加者が「インフレ率が2%を一時的に上回っても『2%前後』とする物価目標に矛盾しない」と表明し、インフレが高進しても連邦準備制度理事会(FRB)は利上げのペースを緩やかにとどめる姿勢であると市場は受け止めたようです。年内あと3回の利上げを示唆するようなタカ派的なメッセージが示されなかったことを市場は好感し、これを受けて上昇を続けていた米10年債利回りは上昇一服となってきました。

トランプ政権が自動車・同部品の輸入による安全保障の影響を調査し、追加関税を課す可能性を示したことで、日本の自動車業界に激震が走りました。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国が6月に開くOPEC総会で徐々に産油制限を緩和する可能性が高まり原油が反落、石油関連株が売られたことも、市場に冷や水をさす流れとなりました。28日がメモリアルデー(戦没者追悼の日)で祝日となり積極的な売買が手控えられたことや、米朝・米中関係、さらにはイタリアやスペインの政情不安などからの警戒感も強まっているようです。移動平均線大循環分析でのステージの変化に注意しながらマーケットを見ていきましょう。

週間の概況

◆注目イベント

5月30日(水)15:45(仏国)1-3月期GDP・改定
5月30日(水)16:55(独国)5月失業者数、5月失業率
5月30日(水)21:00(独国)5月消費者物価指数・速報
5月30日(水)21:15(米国)5月ADP全国雇用者数
5月30日(水)21:30(米国)1-3月期GDP・改定
5月30日(水)21:30(米国)1-3月期個人消費・改定
5月30日(水)21:30(米国)1-3月期GDPデフレーター・改定
5月30日(水)21:30(米国)1-3月期コアPCEデフレーター・改定
5月30日(水)23:00(加国)加中銀政策金利発表
5月31日(木)03:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
5月31日(木)08:50(日本)4月鉱工業生産・速報
5月31日(木)10:00(中国)5月製造業PMI、5月非製造業PMI
5月31日(木)14:45(スイス)1-3月期GDP
5月31日(木)18:00(ユーロ圏)4月失業率
5月31日(木)18:00(ユーロ圏)5月消費者物価指数(HICP)・速報
5月31日(木)20:30(米国)5月チャレンジャー人員削減予定数
5月31日(木)21:30(加国)3月GDP
5月31日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
5月31日(木)21:30(米国)4月コアPCEデフレーター
5月31日(木)21:30(米国)4月個人所得、4月個人消費支出
5月31日(木)22:45(米国)5月シカゴ購買部協会景気指数
5月31日(木)23:00(米国)4月中古住宅販売保留件数指数
6月1日(金)10:45(中国)5月財新/製造業PMI
6月1日(金)21:30(米国)5月非農業部門雇用者数
6月1日(金)21:30(米国)5月失業率
6月1日(金)21:30(米国)5月平均時給
6月1日(金)23:00(米国)5月ISM製造業景況指数
6月4日(月)23:00(米国)4月耐久財受注
6月4日(月)23:00(米国)4月製造業受注
6月5日(火)10:45(中国)5月Caixinサービス業PMI
6月5日(火)13:30(豪国)豪中銀(RBA)政策金利発表
6月5日(火)17:00(ユーロ圏)5月サービス業PMI
6月5日(火)17:30(英国)5月サービス業PMI
6月5日(火)23:00(米国)5月ISM非製造業景況指数
6月5日(火)23:00(米国)4月JOLT労働調査

※今週は米国の雇用統計が大注目となります。非農業部門の雇用者数の増減に注目が集まりますが、平均時給の結果も見ていきましょう。米国のGDPや各国のGDPの推移に注目です。ベージュブックや新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
第2ステージ
第2ステージは上昇期の終焉です。短期移動平均線が帯に突入してきました。

◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値24,238円 安値20,369円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。帯に傾きが出て間隔が広がり始めています。

◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、更に帯に傾きが出て間隔が広がっていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値25,895ドル 安値23,570ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

今週は「認知の歪み」四つ目になりますが、「値ごろ病」について見ていきましょう。

“値ごろ”とは、例えば「トヨタは下げても××円までで、それ以下にはならない」もしくは「NYダウは上がっても◯◯ドルで頭打ちになる」などといった、過去の値動きやファンダメンタルズから見た相場観を指します。トレードでは、この値ごろ感が時として大きな災いを呼び寄せます。

現実に、「こんな価格では採算割れだから、これよりも下がるはずがない」というような話をきたことはありませんか?この手の話題が「値ごろ病」の典型例です。実際問題、採算を割れていようがいまいが、下がるときはとことん下がるのが相場です。

昨年NYダウが史上最高値を更新していたときに、「もう高すぎるからこれ以上は上がらない」といって売るケースや、トルコリラを「いくら何でも安すぎる」といって買うケースなどがその例です。

では、この「値ごろ病」は、いつごろ表面化してくるのでしょうか?

観察していると、トレーダーがノービズ(初心者)の域を脱し、インターミディエイト(中級者)としての自覚が出始めてきたあたりで、値ごろ病にかかりやすくなるようです。なぜかというと、実際に値ごろ感を根拠にトレードしてみると、利益に結び付くことがあるためです。しかも、中級者と呼ばれるくらいのトレーダーは、身をもって、その利益を何回か体験しています。だからこそ、値ごろ感を重視しがちになるのです。

実際、中級トレーダーは「もうそろそろ、いくら何でも底打ちでしょう」とか、「どう考えても高すぎるでしょう」などと、トレード仲間との相場談議に花を咲かせます。そして、落とし穴はそんなところに潜んでいるのです。

ここでひとつ、誰もが知っているであろう相場格言を紹介します。それは、「安いときに買って、高いときに売る」というものです。

この格言は一見真理を突いているかのごとく聞こえます。しかし、少し立ち止まって考えてみると「安いときに買って、高いときに売る」とは、明らかにナンセンスであることがわかります。

次週は、図を見ながら「値ごろ病」について見ていきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

<移動平均線大循環分析>

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

  • ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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