皆さん、こんにちは。
6月初旬以来、米中の貿易協議は中断していましたが、22日、23日の両日に開催されると報じられた次官級貿易協議への期待が高まりました。市場関係者の間では通商摩擦緩和に向け、何らかの進展があるのではないかとの思惑が広がりました。対立解消に向けてトランプ大統領と習近平国家主席が11月に会談する可能性があると報じられたことも期待感の高まりにつながりました。しかし、23日に米国は中国の知的財産権侵害を理由とした貿易制裁の第2弾として、同国製品160億ドル相当へ25%の追加関税措置を発動しました。これに対し中国も同規模の報復措置を発動しました。米中協議の再開で2,000億ドル分に追加関税を課す第3弾の回避につながると期待感が高かった次官級貿易協議では、大きな進展はなかったようですが、中国商務省が24日の声明で、今後も両国が協議開催に向けて接触を続けていくと表明したことで、米中貿易摩擦緩和に向けた期待感は残りました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、金利据え置きを決めた7月31日、8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表しました。多くの参加者は「追加利上げが間もなく適切になる公算が大きい」と判断し、9月の会合で今年3回目の金利引き上げが妥当との見解を示唆しました。また、景気が強固なペースで拡大していることを確認し、緩やかな利上げの継続が適切との見方で概ね一致しました。一方で、貿易摩擦がエスカレートすれば、景気の先行きに不確実性とリスクをもたらすと改めて懸念を表明しました。そして、2015年からの利上げ局面で引き上げ回数が7回となり、金利水準が景気を過熱させたり減速させたりしない「中立」に近づいているとして、金融政策が「引き続き緩和的」としてきたこれまでの見解から「比較的近い将来に適切ではなくなる」として、利上げを打ち切る案が浮上していることをにじませました。そのような議事要旨が公表されましたので、米ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演には、世界中のマーケット関係者が大注目をしていました。講演内容は議事要旨通りで市場関係者にとっても予想通りの内容だったことで、金融政策のスタンスがはっきりしたことが好感され、株式市場は買い安心感が広がりNYダウも反発しました。
米国の利上げを2019年にも打ち切る案が浮上している背景には、トランプ氏の圧力の影響を指摘する声もあるようですが、そのトランプ氏の元個人弁護士であるマイケル・コーエン氏は21日、2016年の大統領選直前に、トランプ氏の指示を受けて不倫関係にあったとされる女性に「口止め料」を支払ったと法廷で証言し、選挙資金法に違反していたことを認めました。トランプ選対本部議長を務めていたポール・マナフォート氏にも個人の脱税や銀行詐欺などで有罪評決が下りました。元側近2人の違法行為が相次ぎ確認される格好となったことで、トランプ氏の違法行為も問われる可能性が浮上し、強弱材料が交錯していますので、マーケットは乱高下しやすくボラティリティ(変動率)が高くなりやすくなっています。トレンドの有無や方向性を移動平均線大循環分析で確認してトレードしていきましょう。
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週間の概況
◆注目イベント
8月29日(水)14:00(日本)8月消費者態度指数
8月29日(水)15:00(独国)9月GFK消費者信頼感調査
8月29日(水)15:45(仏国)4-6月期GDP、改定値
8月29日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
8月29日(水)21:30(米国)4-6月期GDP、改定値
8月29日(水)23:00(米国)7月住宅販売保留指数
8月30日(木)16:55(独国)8月失業者数、8月失業率
8月30日(木)17:30(英国)7月消費者信用残高
8月30日(木)18:00(ユーロ圏)8月経済信頼感、8月消費者信頼感
8月30日(木)21:00(独国)8月消費者物価指数
8月30日(木)21:30(加国)4-6月期GDP、6月月次GDP
8月30日(木)21:30(米国)7月個人消費支出
8月30日(木)21:30(米国)7月個人所得
8月30日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月31日(金)08:01(英国)8月GFK消費者信頼感調査
8月31日(金)08:30(日本)7月失業率、7月有効求人倍率
8月31日(金)08:50(日本)7月鉱工業生産・速報値
8月31日(金)10:00(中国)8月製造業購買担当者景気指数
8月31日(金)18:00(ユーロ圏)7月失業率
8月31日(金)18:00(ユーロ圏)8月消費者物価指数
8月31日(金)19:00(日本)外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
8月31日(金)22:45(米国)8月シカゴ購買部協会景気指数
8月31日(金)23:00(米国)8月ミシガン大学消費者態度指数
9月3日(月)10:45(中国)8月Caixin製造業購買担当者景気指数
9月3日(月)16:55(独国)8月製造業購買担当者景気指数
9月3日(月)17:00(ユーロ圏)8月製造業購買担当者景気指数
9月3日(月)17:30(英国)8月製造業購買担当者景気指数
9月4日(火)13:30(豪国)RBA政策金利発表
9月4日(火)17:30(英国)8月建設業購買担当者景気指数
9月4日(火)18:00(ユーロ圏)7月卸売物価指数
9月4日(火)22:45(米国)8月製造業購買担当者景気指数
9月4日(火)23:00(米国)7月建設支出
9月4日(火)23:00(米国)8月ISM製造業景況指数
※今週は米国のGDPや各国のGDPの結果に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値23,112円 安値22,027円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。帯に傾きが出て間隔が広がってきています。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、更に帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けてきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値26,835ドル 安値24,994ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週までは「エントリールール1」、「エントリールール2」を見てきました。
上記も含めてタートルズのトレード手法は、実はリチャード・デニスとウィリアム・エックハートの2人で、すべてを作り出したわけではありません。
ATRという考え方はJ・ウィリアムズ・ワイルダー氏が考案したものですし、エントリールールも、当時、最先端と評価が高かった「ドンチャンシステム」を改良したものです。
ドンチャンシステムの開発者は“トレンドフォローの父”と崇められたリチャード・ドンチャン氏です。
【ドンチャンシステム】
①過去20日の高値(安値)を更新したら、買い(売り)エントリー
②50日移動平均線が300日移動平均線の上(下)に位置しているときには、買い(売り)しかしない
ドンチャンルールの②は①を実行するための条件です。②には「トレンド・ポートフォリオ・フィルター」という厳めしい名前がついていますが、要は「こういう時にはトレードする。こういう時にはトレードしない」という条件を示しているにすぎません。
50日移動平均線が300日移動平均線の上にある(短期移動平均線が長期移動平均線の上にある)のは、上昇トレンドの特徴です。もちろん、2つの線の上下関係が逆転していれば、下降トレンドです。すなわち長期の上昇トレンド時には買いエントリーしかしない、長期の下降トレンド時には売りエントリーしかしないという、至極まっとうな考え方を示しているのです。
この手法も、タートルズのエントリールール同様、現在でも通用します。実際にテストしてタートルズのルールと比較してみると、ドンチャンルールの方が勝率は良いのですが、リスク・リワード比率が下がってくるという結果が出ています。
ありがちなのが、長期の下げから反転した時に、50日移動平均線(短期線)が300日移動平均線(長期線)の下にまだ残っているケースです。ドンチャンルールに従うと、買いチャンスを逃してしまう恐れもあります。このためにタートルズは、ドンチャンルールを改良したという予想も成り立ちます。
このようにしてタートルズは、その当時の英知を寄せ集めて独自のシステムを構築しました。今、Myルールを作るならば、現時点で最も自分に適したエントリールールを探し出さなければなりませんね。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
<移動平均線大循環分析>
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。