皆さん、こんにちは。

調査会社リフィニティブが18日に発表した内容によると、米主要企業500社のうち決算発表を終えた77社の77.9％が市場予想を上回る利益を上げ、過去平均の65％を上回っていました。これらの結果を受けNYダウが堅調な動きを見せており、日経225や世界の株価をけん引しています。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の4銘柄を見ると、4銘柄とも第1ステージ（上昇期）となっています。帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、「買い」にエッジ（優位性）のある状態の安定上昇期となっているのが分かります。つまり、移動平均線の並び順が上から短期・中期・長期となり、さらに、3本の移動平均線が右肩上がりの状態になっています。

第1ステージがある程度続いていますので、次の展開は第2ステージ（上昇相場終焉）となります。そして、第1ステージが続いている間はポジションを持ち続けるのが基本です。変化の兆しは短期移動平均線が示してくれますので、その短期移動平均線と帯との関係に注目しましょう。短期移動平均線が帯に突入すればステージが第2ステージとなり上昇相場の終焉となり、更に短期移動平均線が帯を下抜ければ、第3ステージとなり下降相場の入り口となります。

米中および日米の貿易協議の行方に注目が集まる中、日米の新たな貿易協定交渉の初会合がワシントンで協議されました。農産品や自動車など全品目の関税撤廃・削減の本格的な交渉が行われ、茂木経済再生担当相とライトハイザー米通商代表部（USTR）代表は協議終了後に記者会見を行い、早期に成果を目指すことで一致し、4月26〜27日の日米首脳会談を前に再度、米国で会談する予定となりました。

米連邦準備制度理事会（FRB）は全国12地区の連銀景況報告（ベージュブック）を発表しました。3月から4月上旬の景気は「わずかから緩やか」に拡大し、一部の地区は経済活動が強くなっていると指摘しました。また、今年に入って目立っていた減速ペースが一服したことをうかがわせ、景気の底堅さをにじませる内容となりました。

ただ、米中間などの貿易摩擦をめぐる不透明感が企業マインドに響いていることが改めて浮き彫りになりました。一方で、雇用は全国的に拡大しており、賃金上昇圧力の継続も指摘され、労働市場の需給が依然、引き締まっていることが示されました。物価については、「控えめに上昇した」という内容でした。パウエル議長は、インフレ加速の兆しもないため、「データが（政策変更の）必要性を示していない」と説明し、経済や金融情勢を当面は様子見することが妥当だと強調しました。

中国国家統計局は1〜3月期の国内総生産（GDP）を発表し、前年同期比で6.4％の増加となりました。これは前期と同水準であり、3四半期続いた減速に歯止めがかかりました。また、3月の鉱工業生産と小売売上高もともに結果が改善したことで、世界経済の減速懸念が和らぎました。

米国の経済指標も良好で、3月の小売売上高は前月比1.6％増と市場予想を上回り、週間新規失業保険申請件数も約50年ぶりという低い水準に改善したことで、米景気の先行きへの安心感が広がりました。そして、NYダウが堅調に推移しており、市場最高値が意識される水準まで上昇していますので、今後の展開に注目していきましょう。

「小次郎講師のトレード入門」をご覧になる方はこちら

4月24日（水）10：30（豪国）1-3月期四半期消費者物価
4月24日（水）14：00（日本）2月景気先行指数、2月景気一致指数
4月24日（水）17：00（独国）4月IFO企業景況感指数
4月24日（水）20：00（米国）MBA住宅ローン申請指数
4月24日（水）23：00（加国）カナダ銀行　政策金利
4月25日（木）未定　（日本）日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
4月25日（木）未定　（日本）日銀展望レポート
4月25日（木）15：30（日本）黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
4月25日（木）21：30（米国）3月耐久財受注
4月25日（木）21：30（米国）新規失業保険申請件数
4月26日（金）08：30（日本）3月失業率、3月有効求人倍率
4月26日（金）08：30（日本）4月東京都区部消費者物価指数
4月26日（金）08：50（日本）3月鉱工業生産
4月26日（金）21：30（米国）1-3月期四半期実質GDP
4月26日（金）21：30（米国）1-3月期四半期GDP個人消費
4月26日（金）21：30（米国）1-3月期四半期コアPCE
4月26日（金）23：00（米国）4月ミシガン大学消費者態度指数
4月29日（月）日本祝日（昭和の日）
4月29日（月）18：00（ユーロ圏）4月経済信頼感
4月29日（月）18：00（ユーロ圏）4月消費者信頼感
4月29日（月）21：30（米国）3月個人所得
4月29日（月）21：30（米国）3月個人消費支出
4月30日（火）日本祝日（退位の日）
4月30日（火）10：00（中国）4月製造業購買担当者景気指数
4月30日（火）14：30（仏国）1-3月期GDP
4月30日（火）16：55（独国）4月失業者数、4月失業率
4月30日（火）18：00（ユーロ圏）3月失業率
4月30日（火）18：00（ユーロ圏）1-3月期四半期GDP
4月30日（火）21：00（独国）4月消費者物価指数
4月30日（火）21：30（米国）1-3月期四半期雇用コスト指数
4月30日（火）21：30（加国）2月月次GDP
4月30日（火）22：00（米国）2月ケース・シラー米住宅価格指数
4月30日（火）22：45（米国）4月シカゴ購買部協会景気指数
4月30日（火）23：00（米国）3月住宅販売保留指数
4月30日（火）23：00（米国）4月消費者信頼感指数（コンファレンス・ボード）

※今週は日銀金融政策の結果と欧米のGDPに注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値22,959円　安値20,888円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値26,970ドル　安値25,129ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

先週まではナンピンについて学習してきましたが、今週は「安く買って高く売る」ことについて考察してみましょう。

相場では「安く買って、高く売る」ことがセオリーだとされています。このことが誤解を生むことはすでに紹介しました。

この「安く買って、高く売る」というセオリーは「将来の価格と比較して安いときに買い、将来の価格と比較して高いときに売る」ということが正しい意味合いでした。それにもかかわらず、ほとんどの人が過去の価格と比較して高い安いを判断しています。

◆「安く買って、高く売る」の誤解

が、しかし・・・

上記の上段の図を見てください。例えば、2万円前後で推移していた株価が1万2,000円前後まで下落したとします。この1万2,000円という価格は安いか、それとも高いか。一見とても安く見えますが、下段の図のような展開になったとしたら、とても高いということが分かります。

では、来週も「安く買って高く売る」ことを掘り下げていきましょう。

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ（優位性）が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。（下図参照）
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ（優位性）があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯（おび）」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

• ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA（指数平滑移動平均線）を利用しています。

バックナンバー一覧へ戻る