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日本株投資戦略〜【緊急】日経平均18,300円!3月相場先取り「出遅れ・バリュー銘柄」は!?

2015/2/20
投資調査部 鈴木英之

2月16日、日経平均株価は、ついに終値ベースで18,000円の大台を回復しました。終値による大台回復は、2007年7月24日以来のこととなります。2003年4月の底入れ以降、リーマンショック以前の高値は2007年2月26日に付けた18,300円(取引時間中)でしたが、19日の取引時間中には、ついにその水準も回復しました。

ただ、日経平均株価18,300円でさえ、「上昇過程の中の通過点」になる可能性は十分あると思われます。これは、日本の景気・企業業績の改善が着実に進んでいるためです。商社や石油元売各社の間で原油価格の下落に関する「陰」の部分が先に織り込まれ、逆にその他の産業での「陽」の部分は、これから織り込まれてくるとみられます。今後はさらに、消費増税の影響が剥げ落ちてくると見込まれることや、法人税減税の実施など、企業の純利益を押し上げる要因がいくつか表面化してくると予想されます。年初に市場関係者の多くが予想したように、2015年の日経平均株価は20,000円回復を目指している可能性があります。

そうした中、投資家にとって関心が深いのは、「今後、物色を牽引する銘柄が何か」という点かと思います。日経平均株価がリーマンショック以前の高値を回復したことで、その後は「主役」が変わってくるかもしれません。

そこで、今回の「日本株投資戦略」では、日経平均株価が18,300円を回復した現在、今後の株式市場での主役になり得る「出遅れ銘柄」は何か考えてみました。

これまでは、第3四半期決算発表もあり、「決算実績や会社予想数値は、アナリスト予想よりも上回っているのか」という「第一印象」での反応が中心となって株価形成されてきました。このため、株価水準や投資指標面で割安か、割高かといった側面は、とりあえず横に置かれた場面もあったとみられます。そこで、第3四半期決算終了後の今、業績面で不安が少なく、割安感が強い「バリュー銘柄」を中心に、改めて有望投資対象銘柄を探ることは、投資パフォーマンスを上げるのに有効的な戦略であると「日本株投資戦略」では考えます。

【相場ピックアップ!】 人気化の兆しを見せる銀行株

1

 好業績・好配当が見込めるも、予想PERで割安感が強い銘柄(典型的バリュー銘柄)

早速、「出遅れ・バリュー銘柄」を探っていきたいと思います。なお、分析対象はJPX400採用銘柄となり、これは今回のレポートで共通の前提条件となります。この指数は、もともと株式流動性のみならず、利益計上の有無やROE(株主資本利益率)等も考慮されているため、ここに採用されているだけでも、一定条件を満たした「選別された銘柄」になっているとみなすことができます。

そうした「選別された銘柄」から更に「好業績・好配当が見込まれながらも、予想PERが低い銘柄」を選び出したのが図表1になります。条件は以下の通りで、「予想」はすべて市場コンセンサス(Bloombergベース・2月16日現在)です。

  • (A)今・来期ともに好業績が見込まれる銘柄であること
  • ・今期・来期の予想営業増益率が10%以上
  • ・今期の予想純利益が4週間で上昇していること(下方修正のリスクを下げる条件です)
  • ・来期の予想純利益増加率が10%以上

  • (B)予想PERでみて割安感が強いこと
  • ・今期予想PER16倍以下(JPX400銘柄の加重平均は16.3倍)
  • ・来期予想PER14倍以下(同14.8倍)

  • (C)今期予想配当利回りが2%以上(JPX400銘柄の単純平均1.7倍)

上記の全条件を満たしている銘柄を、来期予想PERの低い順に並べました。(図表1)

図表1:好業績・好配当が見込めるも、予想PERで割安感が強い銘柄

取引 チャート コード 銘柄名 株価 予想PER
今期/来期
来期予想
純益増減
予想配当
(利回り)
現買信買 チャート 5393 ニチアス 679 11.4
9.7
17.8% 16
2.36%
現買信買 チャート 5411 ジェイ エフ イー ホールディングス 2,743.5 11.9
9.2
28.8% 60
2.19%
現買信買 チャート 7203 トヨタ自動車 7,808 11.4
10.1
13.0% 206.33
2.64%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年2月16日現在。
  • ※予想PERは上段が今期で、下段が来期。予想配当は、上段が今期予想一株配当、下段が予想配当利回り。

我が国最大の製造業とも言えるトヨタが抽出されました。米国経済の好調や円安を追い風に業績を拡大させてきましたが、来期も米国経済の拡大や円安効果が見込まれる上、国内も消費増税の影響が剥げ落ちてくる可能性が大きく、増益基調が続きそうです。なお、「輸送用機器」(JPX400採用銘柄)の予想PER(加重平均)は、今期12.8倍、来期11.2倍であり、同業他社に対しても出遅れていると考えられます。

大手鉄鋼会社であるJFEホールディングスも好業績・割安銘柄と考えられます。自動車や造船、建材等の分野で需要が強い上、主要原材料の価格低下も追い風となりそうです。典型的な装置産業であり、エネルギーコスト低下のメリットはここから本格化してくる可能性もありそうです。来期の予想PERは業界平均(9.7倍)より高めですが、2014年4〜12月期で営業利益が前年同期比51%増となり、通期予想(37%増益)を上回るペースで推移しているため、業績面では安心感が強いと言えます。

なお、ニチアスは、保温・断熱分野で先駆的な企業であり、納入先企業は多岐にわたっています。その分、投資家にとって認知度が低いことも、PERの低さにつながっている可能性があります。業績は堅調なようです。

2

 株価面で出遅れている上、予想PERも業界平均を下回る銘柄

ご存知の通り、日経平均株価は12月8日に18,030円の高値(取引時間中)を付けた後、1月14日に16,795円(終値)まで下落。その後は、取引時間中ベースで16日にさらなる安値を付けつつも、そこをボトムに2月16日に18,000円台を付けるまで上昇しました。(図表2)

日経平均株価が18,000円を取り戻した後、どのような銘柄が牽引役となるでしょうか。基本的に図表2における「期間T」の局面は、決算発表時期に相当し、全般的な株価戻り局面でした。ここで、上昇していない銘柄は「問題あり」と考えるべきかもしれません。・・・・・・(a)

また、「期間U」で大きく上昇した銘柄は、日経平均株価が高値を取りに行く過程での牽引役であったとみられます。仮に、日経平均株価がさらに上昇してゆくと予想するならば、これまでの牽引役がさらに上昇すると考えるより、出遅れていた銘柄が新たに主役になる可能性が大きいと考えられます。・・・・・・(b)

図表2:年末年始の日経平均株価
図表2:年末年始の日経平均株価
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年2月16日現在。

ここでは、期間Tでは上昇している(上段(a)の考え方)ものの、期間Uでの上昇率は相対的に大きくない(上段(b)の考え方)銘柄を「株価面で出遅れた銘柄」と考えることにしました。そして、それらの銘柄の中から、来期、相対的に大幅な増益が予想されているにもかかわらず、予想PERや予想配当利回りの面で割安と感じられる銘柄をピックアップしました。改めて、条件を示すと以下の通りになります。

  • (A)株価面で出遅れていること
  • ・図表2の「期間T」(1月14日〜2月16日)で株価が上昇していること
  • ・同「期間U」での上昇率が10%未満であること(JPX400銘柄のうち、91銘柄が10%以上も上昇。最高で40%上昇)

  • (B)投資指標面で割安感が強いこと
  • ・予想PERが、今期・来期ともに、所属業種の平均以下であること
  • ・予想配当利回りが全体の平均(1.7%)以上であること

  • (C)来期20%以上の営業増益予想であること

  • ※株価面で出遅れている背景が、今期の減益予想である場合もあり、あえて「今期」の業績は問いませんでしたが、最低でも来期には、業績が本格的に回復する見込みがあることを条件に加えました。

上記の全条件を満たす銘柄を来期予想PERの低い順に5銘柄ピックアップしました。(図表3)

図表3:株価面で出遅れ、予想PERも業界平均以下の銘柄

取引 チャート コード 銘柄名 株価 予想PER
今期/来期
騰落
期間T/U
今期予想
一株配当
現買信買 チャート 9810 日鉄住金物産 420 6.9
5.8
8.2%
-2.8%
12
2.86%
現買信買 チャート 5196 鬼怒川ゴム工業 489 7.2
6.2
0.4%
-10.3%
15
3.07%
現買信買 チャート 5401 新日鐵住金 297.7 12.3
8.6
5.1%
-6.9%
5.46
1.83%
現買信買 チャート 5711 三菱マテリアル 393 10.0
9.3
9.5%
0.5%
8
2.04%
現買信買 チャート 8591 オリックス 1,564.5 9.3
9.2
13.9%
-4.1%
32.62
2.09%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年2月16日現在。
  • ※予想PERは上段が今期で、下段が来期。騰落率は「期間T」が、2015年1月14日〜2月16日、「期間U」が2014年12月8日〜2015年2月16日の騰落率。予想配当は、上段が今期予想一株配当、下段が予想配当利回り。

鉄鋼や非鉄など素材関連銘柄が中心となりました。このうち、新日鉄住金は粗鋼生産国内首位で、我が国を代表する製造業のひとつと言えます。代表的な装置産業であり、すでに鉄鉱石価格の下落に加え、今後、原油価格低下のメリットが本格化しそうです。また、主要取引先であるトヨタが取引先に値下げを要求しない方針であることも追い風です。鉄鋼セクターの平均予想PERは今期13.2倍、来期9.6倍で、それに比べても割安と考えられます。なお、日鉄住金物産はそのグループ企業として鉄鋼の卸売に展開しており、PBRも0.87倍(2月17日)にとどまっています。

三菱マテリアルは我が国を代表する総合材料メーカーで、国際商品市況低迷の影響やセメント市況の悪化を受け、今期業績見通しを下方修正しました。しかし、持分法適用会社の半導体シリコンウェーハメーカーSUMCOが業績改善傾向です。円安も精錬事業の収益性に追い風となります。また、鬼怒川ゴムは日産向けが7割ですが、納入先の日産自動車が予想以上に堅調な業績となっています。

オリックスは「その他金融」の代表的銘柄の一角です。2014年4〜12月の純利益は前年同期比58%増でした。通期の会社予想は15%増ですので、上積み余地は十分あるとみられます。ちなみに「その他金融」の平均予想PERは今期12.7倍、来期12.0倍となっています。

3

 来期予想PERで最も出遅れている5業種から代表銘柄を狙う

最後は単純に、業種別の予想PER(加重平均)の低い順に5業種をピックアップし、その中で時価総額最大の企業を「有望な物色対象」と考え、ご紹介いたします。

予想PER(来期)が低い5業種は図表4の通りです。なお、「全体」はJPX400採用銘柄の平均(加重)です。市場コンセンサスが存在する企業だけで計算しているため、TOPIX全体とは異なる可能性があります。来期予想PERは全体で14.8倍ですが、ゴム製品や卸売業などが低PERとなっています。

ピックアップした5業種の中から時価総額でみて最大の企業を1つずつ抽出したのが図表5です。鉄鋼セクターで時価総額最大の新日鉄住金については、図表3で取り上げましたので省きました。

図表4:業種別予想PER(低い順に5業種)

 

 

平均予想PER

今期

来期

ゴム製品

9.2

8.5

卸売業

10.9

9.0

鉄鋼

13.2

9.7

非鉄金属

10.1

9.9

銀行業

10.2

10.5

全体

16.3

14.8

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年2月16日現在。
  • ※市場コンセンサスの加重平均。来期予想PERの低い順。なお、ゴム製品は、2015年2月17日決算発表のブリヂストンを除くベース。

図表5:来期予想PERで最も出遅れている5業種の「代表銘柄」

取引 チャート コード 銘柄名(業種) 株価 予想PER
今期/来期
騰落
期間T/U
今期予想
一株配当
現買信買 チャート 5108 ブリヂストン(ゴム製品) 4,601 10.4
9.7
6.1% 119.2
2.59%
現買信買 チャート 8058 三菱商事(卸売業) 2,293 9.2
9.4
5.9% 70.1
3.01%
現買信買 チャート 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ(銀行業) 729 9.8
9.7
0.8% 17.9
2.49%
現買信買 チャート 5802 住友電気工業(非鉄金属) 1,494 10.1
11.8
14.8% 25.4
1.69%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年2月16日現在。
  • ※予想PERは上段が今期で、下段が来期。予想配当は、上段が今期予想一株配当、下段が予想配当利回り。なお、データの基準は2月16日だが、ブリヂストンが2月17日に発表した決算・業績見通しは反映した。

最も業種別予想PERが低いのは、「ゴム製品」でした。その代表銘柄であるブリヂストンは、2月17日に通期の決算発表を実施しました。2014年12月は、円安効果に加え、原材料価格の値下がりも寄与し、最高益を記録しました。続く2015年12月期は、8.6%増の営業利益を会社側は計画していますが、市場はより高い数字を期待しているようです。

第2位の卸売業は、商社の多くが原油価格の下落を背景に、権益の減損等を実施したことで、市場の期待値が低下したことがPER低下の要因とみられます。今後も、原油価格下落のリスクは残り、それが商社株に影響する可能性があります。ただし、2015年1〜3月期の平均原油価格1バレル50ドル程度までは織り込んだとみられ、原油価格が50ドル前後で落ち着けば、株価の追い風になると考えられます。

銀行株は2月後半になり、人気化の傾向を強めています。金利の底打ち期待から、業績の拡大も予想されています。ただ、人気化の背景には、この表のようなバリュエーション上の魅力があったことも指摘されます。

相場ピックアップ!

今週も、直近の株式市場で、注目すべき事柄をピックアップして解説いたします。
今回、注目したのは、「人気化の兆しを見せる銀行株」です。

2月第2週の段階で、当社で人気(売買代金)を集めている銘柄は、現物株では「レバレッジ投信」の他、トヨタ、ミクシィといった「常連」的な銘柄が上位となっています。しかし、第3週に入ると、3メガバンクが軒並み上位に入るようになってきました。東証一部の売買代金ランキングでも、日経平均株価が18,000円を回復した2月16日及び翌17日と3メガバンクが、上位4位までに入っています。

下の図は、銀行セクター(JPX400採用銘柄)を、時価総額上位順に10社並べたものです。上位メガバンクのPERの低さが顕著で、地方銀行に対する出遅れ感が強くなっています。銀行セクター全体の予想PERを単純平均(本文中の加重平均と異なる)すると、来期ベースで14.3倍と、メガバンクに比べ高めとなっています。銀行株の人気としては、地方創生や再編期待から地銀が先行し、予想PERが上昇した可能性があります。逆に、メガバンクが出遅れ感解消に向け、人気化する可能性も膨らんできました。

銀行セクターの時価総額上位10社の予想PER

取引 チャート コード 銘柄名 今期PER 来期PER
現買信買 チャート 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 9.8 9.7
現買信買 チャート 8316 三井住友フィナンシャルグループ 7.8 8.4
現買信買 チャート 8411 みずほフィナンシャルグループ 8.6 8.9
現買信買 チャート 8309 三井住友トラスト・ホールディングス 11.8 10.6
現買信買 チャート 8308 りそなホールディングス 7.8 9.0
現買信買 チャート 8332 横浜銀行 13.3 13.5
現買信買 チャート 8355 静岡銀行 15.8 16.0
現買信買 チャート 8331 千葉銀行 13.1 14.3
現買信買 チャート 8410 セブン銀行 29.7 27.7
現買信買 チャート 8304 あおぞら銀行 12.1 12.1
銀行・単純平均(JPX400採用銘柄) 14.3 14.3
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。データは2015年2月16日現在。
  • ※今期PER、来期PERともに予想(市場コンセンサス)。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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