SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-03-29 20:54:51

マーケット > レポート > eワラントを極める! >  為替のポジションに保険をかける方法とは

為替のポジションに保険をかける方法とは

2017/01/04

2016年11月の米ドル対円相場は大幅な円安となり、その値幅は13円を超えました。2015年後半から米ドル対円相場の変動幅は拡大傾向にあります。大幅な円安が発生するなら大幅な円高が発生してもおかしくはありません。このようなボラティリティの高い相場環境において、保有している外貨のポジションを円高による下落リスクから守るのにeワラントを活用することができます。

申込後は即時にお取引可能!

eワラント取引 お申し込みはこちら

eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

米ドル対円相場の値幅が拡大傾向に

図1は2010年から2016年までの米ドル対円相場の月間値幅の推移です(2016年は12月28日までのデータ)。2015年後半から米ドル対円相場の値幅が拡大傾向にあることがわかります。これは米国において量的緩和の縮小が始まったタイミングであり、また、米国において政策金利の上昇、いわゆる利上げが市場に意識されるようになったタイミングです。2015年以降、1ヵ月の間に米ドル対円相場が8円以上動いた月は図1にあるように4回もあり、2010年から2014年までの平均月間値幅は3.8円だったのに対して2015年から2016年までの平均月間値幅は5.6円にまで拡大しています。

2017年は米国の政策金利の上昇ピッチが早まるものと見られており、これに伴って米ドル対円相場の変動幅も上下に大きくなることが予想されます。

図1:米ドル対円相場の月間値幅の推移(2010年〜2016年)

eワラントで為替変動をヘッジするには

海外株式の売買のために外貨のポジションを保有している場合や、FX取引によって外貨の買いポジションを保有している場合にプット型eワラントを掛け捨ての保険のように活用することで、円高・外貨安のリスクをヘッジすることができます。具体的にどれだけの数量のプット型eワラントを買い付けすればよいかと言うと、次の式で求められる数量分あればよいことになります。FX取引の場合は取引保証金に目が行きがちですが、どれほどの外貨を保有しているのか確認しましょう。

ヘッジに必要な数量=保有している外貨の数量÷1ワラント当たりの原資産数

2016年末において、プット型eワラントを購入できる通貨としては米ドル、ユーロ、カナダドル、英ポンド、豪ドル、NZドル、南アフリカランドがあります(いずれも為替リンク債が実際の対象原資産)が、1ワラント当たりの原資産数が1ではないのは南アフリカランドだけ(1ワラント当たりの原資産数は10)ですので、保有通貨分のプット型eワラントを買付すればよいことになります。例えば、米ドルを15,000単位保有している場合、米ドルリンク債を対象とするプット型eワラントは15,000ワラント買付すればヘッジをかけることができます。

ヘッジの例

例えば、米ドル対円相場が現在116.70円で、以前相場が108円のときに米ドルを15,000通貨で買付けて保有しているものとします。このまま継続保有したいけれども円高のリスクにも備えたいので米ドル対円相場が115円を下回る部分に保険を掛けたいとします。なお、外貨取得に生じた手数料は考慮していません。

<前提>
対象通貨:米ドル
現在の相場:116.70円
買付単価:108円
保有数量:15,000通貨

米ドル対円相場が115円を下回る部分について保険を掛けたい場合は、権利行使価格115円のプット型eワラントを購入して満期日まで保有します。例えば、米ドルプット594回という銘柄は権利行使価格115円、満期日が2017年3月8日です。このプット型eワラントを買い持ちすることで、2017年3月8日において米ドル対円相場が115円を下回る部分に保険を掛けることができます。

<プット型eワラント銘柄概要(2016年12月29日11:05時点)>
売気配値(お客様が買付できる単価):2.92円※1
満期日:2017年3月8日
権利行使価格:115円
1ワラント当たりの原資産数:1※2
対象通貨に対して必要な買付数量:15,000ワラント※3
買付金額:43,800円

※1 eワラントの価格(気配値)は市場動向によって変化します。
※2 全てのeワラントに予め定められている小口化のための係数です。
※3 必要な買付数量=保有外貨数量(15,000)÷1ワラント当たりの原資産数(1)

保有外貨の全てに保険をかけるのであれば上記の式にあるように15,000ワラント必要となります。eワラントの満期日の2017年3月8日はこの保険の満期日とも言え、相場水準ごとの損益と保険によるヘッジ効果は表1及び図2のとおりとなります。

表1:プット型eワラントによるヘッジ効果(単位:円)

満期日の相場 外貨評価額 外貨評価損益
(A)
eワラント満期
決済単価
eワラント満期
決済額
eワラント満期
決済損益(B)
合計損益
=(A)+(B)
104 1,560,000 -60,000 11.00 165,000 121,200 61,200
105 1,575,000 -45,000 10.00 150,000 106,200 61,200
106 1,590,000 -30,000 9.00 135,000 91,200 61,200
107 1,605,000 -15,000 8.00 120,000 76,200 61,200
108 1,620,000 0 7.00 105,000 61,200 61,200
109 1,635,000 15,000 6.00 90,000 46,200 61,200
110 1,650,000 30,000 5.00 75,000 31,200 61,200
111 1,665,000 45,000 4.00 60,000 16,200 61,200
112 1,680,000 60,000 3.00 45,000 1,200 61,200
113 1,695,000 75,000 2.00 30,000 -13,800 61,200
114 1,710,000 90,000 1.00 15,000 -28,800 61,200
115 1,725,000 105,000 0.00 0 -43,800 61,200
116 1,740,000 120,000 0.00 0 -43,800 76,200
117 1,755,000 135,000 0.00 0 -43,800 91,200
118 1,770,000 150,000 0.00 0 -43,800 106,200
119 1,785,000 165,000 0.00 0 -43,800 121,200
120 1,800,000 180,000 0.00 0 -43,800 136,200
121 1,815,000 195,000 0.00 0 -43,800 151,200
122 1,830,000 210,000 0.00 0 -43,800 166,200
123 1,845,000 225,000 0.00 0 -43,800 181,200
124 1,860,000 240,000 0.00 0 -43,800 196,200

図2:合成ポジションの評価損益

満期日の米ドル対円相場(満期決済に用いられるのは始値)が115円以上であった場合、合計損益(C)は当該プット型eワラントの買付金額分(43,800円)だけ目減りすることになりますが、米ドル対円相場が115円を下回るほど当該プット型eワラントの満期決済金額が大きくなるため、合計損益(C)の下限は61,200円でとどまっています。例えば、米ドル対円相場が105円となった場合には外貨ポジションの評価損益(A)は45,000円の損失ですが、eワラントの満期決済損益(B)が106,200円の利益になっているので合計すると61,200円の利益が確保されています。

この例では当該プット型eワラントの権利行使価格は115円ですが、ヘッジをかけた方が利益が大きくなるのは米ドル対円相場が112円を下回った場合であり、権利行使価格の115円ではありません。これは買い付けるeワラントの買付金額分が保険料となるためであり、この買付金額は一般に満期日までの期間が長くなるほど大きくなります。実際の取引においては表1のような損益表を書いて確認することが望ましいと考えられます。

なお、この表では米ドルの購入に必要な一切の手数料は考慮されておりません。eワラントの買付手数料は無料ですが、お客様の買値と売値には売買価格差(売買スプレッド)があります。表1及び図2では当該売買価格差は考慮されています。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

 eワラントの関連コンテンツ

ちょっとe(イー)銘柄の見つけかた

ご注意事項

  • eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「新しいウィンドウで開きます。手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
  • 本資料は情報の提供を目的としており、本資料によって何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社は本資料が正確、完全あるいは/且つ最新のものである事を表明するものではなく、またその責任も負いません。尚、当社及び当社の関連会社、役員、社員その他本資料の作成に携わった関係者が本資料に記された企業の証券または(オプションなどの)派生商品の買い持ちや売り持ち、及び売買を時として行うことがあり得ます。本資料に掲載されている内容の著作権は、原則としてeワラント証券に帰属します。事前に当社の書面による許可なく、本文の一部または全部を第三者へ再配布することを禁じます。
  • eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

提供:eワラント証券

ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

SBI マネーアシスタント

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス

よくあるお問合せ
・証券税制と確定申告について
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • クレカ積立 上限金額UPでさらに便利に

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.