11月も下旬となり、間もなく2018年も終わろうとしています。例年、12月は年末に向けて株価が上昇する傾向があると言われています。いわゆる「掉尾の一振」と呼ばれる現象です。
この時期は多くの業種で株高が期待できますが、過去の傾向を見てみると業種によって上昇しやすい業種・そうでない業種が見受けられました。また、年末の株高の反動からか、1月は株価が下落することがあるようですが、そのような中でも下げにくい業種や下げやすい業種もあるようです。
そこで、過去15年間における業種別の株価動向から年末年始に上昇が期待できる銘柄や下落を警戒しておきたい銘柄を検討してみました。eワラントなら少額から120種類以上の個別株(2018年11月20日時点)に代替的に投資をすることができます。まずは少額から年末年始相場に投資をしてみたいとお考えであれば、この機会にeワラントの活用を是非ご検討下さい。
「掉尾の一振」とは? |
「掉尾(とうび)の一振」とは、株価が年末にかけて上昇するといった株式相場の格言です。いわゆるアノマリー(経験則)の一種ですので具体的な根拠等があるわけではありませんが、年末の節税対策の売りが一巡して売り圧力が低下することや機関投資家のドレッシング買いがその要因ではないかといわれています。
下図は2003年から2017年までの各月の騰落率(月末比)の平均値を取ったものです。確かにこの図を見る限り、10月ごろから日経平均は上昇に転じ、12月末には11月末比で4%近くの高値をつけていることがわかります。実際に過去15年間のうち12回は11月末比でプラスとなっており、市場で言われる掉尾の一振=年末の株高には一定の信頼感が持てそうです。
一方、1月は1年の中で最も下落率が高く、平均で前年末比2%近くの下落が発生しています。これは年末の株高の反動と考えられなくも無いですが、実際には少し様子が異なります。過去15年間のうち、1月の終値が前年末の終値を下回った回数は8回でした。裏を返すと、半数弱は前年末よりも高値をつけていたことを表します。にもかかわらず、平均値がマイナスとなっているのは、10%近い下落が複数回1月に発生し、平均値が引き下げられているためです(2008,2009,2014,2016)。昨年も年前半(2月)に世界同時株安が発生しています。確率は高くなくても、年初しばらくは株価の下落に警戒しておいたほうがよいのかもしれません。
東証33業種 業種別騰落率(年末年始) |
株高傾向の12月は、業種別に見ても、東証33業種全ての業種において11月を上回るパフォーマンスを示しています。その中でも特に過去のパフォーマンスが良かったのは「鉄鋼」、「鉱業」、「証券・商品先物取引業」となるでしょう。逆に、相対的にパフォーマンスが劣っていた業種としては「空運業」、「その他製品」、「ゴム製品」が挙げられそうです。
一方、1月は幅広い業種が下落傾向にあった中で、「空運業」などの業種が相対的に良いパフォーマンスを示していました。逆に、「パルプ・紙」、「その他製品」、「小売業」は大きく下落する傾向があったようです。
仮に、2018年末から2019年初も同様の傾向が現れるとすれば以下のような銘柄が投資候補として考えられます。
○2018年末に向けて株価上昇を期待するなら
・新日鐵住金 コール 第182回
・国際帝石 コール 第149回
・野村 コール 第259回
○2019年初の株価上昇を期待するなら
・JAL コール 第71回
○2019年初の株価下落を警戒するなら
・任天堂 プット 第265回
・7&iHD プット 第86回
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
石油・石炭業も過去12月のパフォーマンスが良かった業種だね。原油価格の下落で同社の株価はここのところ下げているけど、原油価格が底を打てば年末に向かって反発に転じるかもしれないね。先にコールを仕込んでおきたいところだね。
権利行使価格が最も低い銘柄を選んだよ。
年内には手仕舞いをしたいところだね。
3円を目標価格として指値を入れておくよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
この銘柄を見た方が他に見た銘柄
ソフトバンクグループ コール 第458回
コマツ コール 第152回
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プットくんが選ぶ〜注目銘柄
先月末に発表した2019年3月期の連結業績予想では最終赤字となった川崎汽船 だけど、株価は業績悪化を織り込んでいたのか、業績発表後はやや反発したね。だけど、11月8日の高値をピークに再び下落基調にあるよ。原油価格の下落で燃料高というマイナス要因は改善したけど、米中貿易摩擦による海運市況への影響は不透明だね。再び株価が下落基調にある中で、株価の反発があれば戻り売りのタイミングと見てプットを購入しておきたいところだね。
リスクを抑えるためにすでに株価が権利行使価格を下回っている銘柄を選んだよ
1週間程度の短期勝負を目安にしているよ。
20円台での売却を目標としているよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
野村 プット 第221回
小糸製 コール 第14回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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