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決算速報(現地1/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):48.30ドル(-4.41%)
●売上高:21.3億ドル(予想21.1億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.32ドル(予想0.30ドル)〇市場予想を上回った
10-12月期の売上高・調整後EPSは市場予想を上回ったものの、1-3月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことで、株価は時間外取引で売りに押されています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地1月28日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●1-3月期の売上高見通しは約18億ドルからプラスマイナス5,000万ドルの範囲となり、市場予想の18.7億ドルを下回りました。
●1-3月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことで、ライバルのインテル(INTC)から期待されていたほどシェアを奪えていない可能性が示唆されました。
経営陣の主なコメント
●「Ryzen」や「EPYC」などのCPUにより当社は市場シェアを拡大し、利益率も大幅に改善することができた。
●着実な経営判断と高性能な新製品への投資によって、2020年やその先も当社は継続的な成長に向け良い立ち位置にある。
決算を受けたマーケットの反応
マーケットは1-3月期の業績見通しが市場予想を下回ったことを嫌気しているようです。
ただ、AMDは昨年株価が倍以上になったほか、2020年の年初来でも決算発表前までに10%以上上昇しています。10-12月期の売上高は前年同期比49.8%増となり、1-3月期についても市場予想を下回っているものの、前年同期比での伸びは引き続き50%近い数字になる見込みです。
市場の高い期待値は超えられなかったものの、市場シェアを着実に獲得しているようなので、それほど悲観する必要のある内容ではないのかもしれません。
(Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:41.67ドル(1/28時点)