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決算速報(現地7/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):193.50ドル(-1.65%)
●純売上高:48.4億ドル(予想48.4億ドル)△市場予想通り
●調整後EPS:1.06ドル(予想1.03ドル)〇市場予想を上回った
4-6月期の業績は概ね市場予想通りとなったものの、引き続き業績見通しが示されなかったことなどの不透明感が嫌気され、株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7月28日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●海外での利用額の指標となるクロスボーダー決済額は為替の影響を除いたベースで前年同期比-37%となり、市場予想の同-36%よりも悪い結果となりました。
●決済総額は為替の影響を除いたベースで同-10%となり、市場予想の同-14.1%よりも良好な結果となりました。
●決済件数は同-13%となり、市場予想の同-15%よりも良好な結果となりました。
●2020/9通期のガイダンスについては新型コロナをめぐる不透明感を理由に示しませんでした。
経営陣の主なコメント
●フィンテック分野のスタートアップ企業「Plaid」の買収については年内に完了できるとの見方を変えていない。
●Eコマースへの大規模なシフトに興奮している。
●タッチ決済(非接触決済)の利用度合いは急速に高まっている。
●カードの決済総額の動向は7月に入り改善の兆しがある。
決算を受けたマーケットの反応
7月後半に入り、2020/9通期もあと2ヵ月といったところになっても、まだ通期業績見通しを示せないことを市場は嫌気し、株価は時間外取引で売りに押されました。
時間外取引はそれほど活発でもなく、経営陣から直近はやや状況が改善してきているとのコメントもありましたのでそれほどマーケットは弱気になっているわけでもないのかもしれませんが、今後の見通しが改善するまで株価は引き続き上値の重い展開が続きそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:213.34ドル(7/28時点)