決算速報(現地10/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引:209.70ドル(-1.66%)
●売上高:371.5億ドル(予想357.5億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:1.82ドル(予想1.54ドル)〇市場予想を上回った
●クラウドサービス「Azure」の売上高成長率:前年同期比+48%(予想+45%)〇市場予想を上回った
売上高とEPSは市場予想を上回ったものの、10-12月期の部門別見通しなどが一部市場参加者の期待値に届かなかったのか、株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地10/27までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●クラウドサービスの「Azure」とサーバー関連のソフトウェアで構成されるインテリジェント・クラウド部門の7-9月期の売上高は129.9億ドルとなり、市場予想の127.8億ドルを上回りました。
●同部門の10-12月期の売上高見通しは135.5億〜138.0億ドルとしています。
●主に「オフィス」関連のソフトウェアが占めるプロダクティビティ・アンド・ビジネス・プロセス部門の7-9月期の売上高は123.2億ドルとなり、市場予想の118.5億ドルを上回りました。
●同部門の10-12月期の売上高見通しは127.5億〜130.0億ドルとしています。
●「Windows」やノートPCの「Microsoft Surface(サーフェイス)」のほかゲーム関連が含まれるモア・パーソナル・コンピューティング部門の7-9月期の売上高は118.5億ドルとなり、市場予想の112.7億ドルを上回りました。
●同部門の10-12月期の売上高見通しは132.0億〜136.0億ドルとしています。
経営陣の主なコメント
●当社のクラウドサービスへの需要が良好な業績に繋がった。
●消費者はリモートワークや学校のためにPCを購入している。
●ビジネスユーザー向けグループウェア「Microsoft Teams」のデイリーアクティブユーザー数(DAU)は1.15億人以上。
●新型「Xbox」の需要は「非常に強い」ものになると予想し、ハードウェアの供給は需要に追いつかないと予想する。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の業績は市場予想を上回ったものの、10-12月期の部門別見通しなどが一部の期待値に届かなかったのか、株価は売りに押されました。
決算発表後の時間外取引では当初買いが優勢となっていましたが、その後は徐々に売りに押されました。一部市場関係者からは「10-12月期の見通しが一部強気なアナリストの予想に届かなかった」との指摘があったほか、「年初来で株価が既に大きく上昇していることから、良好な業績は既に株価に織り込まれていた」といったコメントが出ています。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:237.23ドル(10/27時点)