決算速報(現地11/9引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):39.01ドル(+4.50%)
●売上高:1.23億ドル(予想1.17億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.11ドル(予想0.09ドル)〇市場予想を上回った
●2020/12期通期売上高見通し:従来予想の4.51億〜4.55億ドルを4.65億〜4.67億ドルへと引き上げた(予想4.54億ドル)〇市場予想を上回った
●2020/12期調整後EPS見通し:従来予想の0.29〜0.30ドルを0.31〜0.32ドルへと引き上げた(予想0.25ドル)〇市場予想を上回った
通常取引時間で10%を超える急落となったものの、7-9月期の業績や通期業績見通しが市場予想を上回り、時間外取引ではその半分弱を回復しています。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地11/9までの過去半年間)
決算のポイント
●7-9月期の売上高と調整後EPS、通期業績見通しが市場予想を上回りました。
●ファイザー(PFE)とバイオエヌテック ADR(BNTX)が開発中の新型コロナワクチンが良好な試験結果を示したことで、在宅勤務が業績の追い風となっていたと思われるズームインフォ テクノロジーズの株価は決算発表直前の通常取引時間で10%を超える急落となっていました。
経営陣の主なコメント
●新規顧客の獲得数は記録的なものとなった。
●既存の大口顧客との取引も大きく拡大した。
●当社のビジネス全般に強いモメンタムがみられており、このモメンタムは今後の成長の機会を逃さずに当社が成長していけるという確信を深めている。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の業績と通期業績見通しが市場予想を上回り、通常取引時間は大きく下落していたものの、時間外取引では反発しています。
ファイザー(PFE)とバイオエヌテック ADR(BNTX)が開発中の新型コロナワクチンについて「90%以上の確率で感染を防ぐ」可能性があると報じられ、在宅勤務の広がりから恩恵を受けていた銘柄が軒並み大幅安となるなか、ズームインフォ テクノロジーズの株価も通常取引時間では大幅安となりました。
時間外取引ではひとまず好調な7-9月期の業績などを受け反発していますが、7-9月期の業績や今回発表された業績見通しはおそらくワクチンのニュースが流れる前に準備されたものであり、通常取引時間の下落を時間外取引で回復しきれていないことから、マーケットは今後の見通しについてはやや慎重な姿勢であると言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:53.31ドル(11/9時点)