決算速報(現地11/10寄り前発表)
●決算発表当日の株価:112.76ドル(+7.60%)
●売上高:0.67億ユーロ(予想0.42億ユーロ)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:-0.88ユーロ(予想-0.36ユーロ)×市場予想よりも悪い結果
ファイザー(PFE)と開発している新型コロナワクチンについて前向きなコメントが示され、株価は続伸となりました。
決算発表当日を含む、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地10/30までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●ファイザー(PFE)と開発している新型コロナワクチンについて、11/9に公表された暫定結果を基に、経営陣は前向きな見通しを示しました。
経営陣の主なコメント
●11/9に発表された新型コロナワクチン「BNT162」の暫定結果は当社および科学的イノベーションにとって重大な分岐点となった。
●欧州連合(EU)や英国、カナダなどの当局に対し必要な申請を行っている。
●グローバルでワクチンを提供するために各パートナーと様々な取り組みを行っている。
●当社のワクチンが唯一のコロナワクチンとなるわけではない。
●新型コロナワクチンの開発とは別に、他のパイプライン(新薬候補)の開発でも進展がみられている。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表は前日(11/9)発表された新型コロナワクチンの好ましい暫定結果を追認するものとなりました。
前日の発表に含まれていなかった目新しい材料はなかったものの、冷や水を浴びせるような悪材料もでなかったことで、前日の急騰に続きこの日も大幅続伸となりました。
また、決算発表とは別に、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が「ファイザーとビオンテックの新型コロナウイルスワクチンは、今後1週間〜1週間半程度で緊急使用許可(EUA)が下りる可能性が高い」とコメントしたことも投資家センチメントの支えとなった可能性があります。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:88.80ドル(11/10時点)