決算速報(現地11/18引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):526.35ドル(-2.01%)
●売上高:47.3億ドル(予想44.2億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:2.91ドル(予想2.58ドル)〇市場予想を上回った
●データセンター向け売上高:19.0億ドル(予想18.0億ドル)〇市場予想を上回った
●ゲーム向け売上高:22.7億ドル(予想21.0億ドル)〇市場予想を上回った
●11-1月期の売上高見通し:48.0億ドル±2%(予想44.1億ドル)〇市場予想を上回った
8-10月期の業績は市場予想を上回ったものの、11-1月期のデータセンター向け売上高が軟調になると経営陣がコメントしたことで、株価は売りに押されました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地11/18までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●8-10月期の売上高と調整後EPSはともに市場予想を上回り、11-1月期の売上高見通しは市場予想を上回りました。
●11-1月期のデータセンター向けの売上高について経営陣が慎重な見通しを示しました。
●英半導体設計大手Arm(アーム)の買収については目新しい情報はありませんでした。
経営陣の主なコメント
●RTXシリーズのGPUは世代間の性能向上がかつてないもので、需要は圧倒的なものがある。
●当社は「AI(人工知能)の時代」向けて準備を行っており、クラウドの先の何兆もの無数のデバイスを見据えている。
●Armの買収がもたらす機会に興奮している。
●11-1月期のゲーム向け売上高は、通常この時期は軟調となるものだが、今回は8-10月期と比較して増加しそうだ。
●11-1月期のデータセンター向け売上高は8-10月期と比較して若干マイナスとなりそうだ。
●買収したメラノックス・テクノロジーズの顧客である中国の顧客がその原因となっている。
決算を受けたマーケットの反応
経営陣がデータセンター向けの売上高について慎重なコメントをしたことで、時間外取引で売りに押されました。
決算発表直後は8-10月期の業績や11-1月期の売上高見通しが市場予想を上回ったことで買いが優勢になる局面もありましたが、まもなく失速し終値近辺でもみ合いました。その後、経営陣がデータセンター向け売上高について11-1月期の売上高が8-10月期と比較して減少する見通しであるとコメントすると株価は下げに転じました。
買収したメラノックス・テクノロジーズの顧客である中国の顧客がその原因とされ、従来のエヌビディアのデータセンター向け事業が失速しているということではないようですが、市場の注目がデータセンター向け事業に集まっているなか、経営陣のコメントはやや失望的なものとなったようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:567.83ドル(11/18時点)