決算速報(現地2/23引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):242.05ドル(-5.67%)
●調整後売上高:31.6億ドル(予想32.2億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.32ドル(予想0.24ドル)〇市場予想を上回った
●決済サービスの取扱高(GPV):320.2億ドル(予想321.0億ドル)×市場予想を下回った
●サブスクリプションやサービスに関連した売上高:4.49億ドル(予想4.59億ドル)×市場予想を下回った
●ビットコイン売上高:17.6億ドル(予想18.7億ドル)×市場予想を下回った
10-12月期の売上高が市場予想を下回ったほか、追加でビットコインを購入したことなどが嫌気され株価は時間外取引で大幅安となりました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2/23までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●10-12月期の売上高、取扱高(GPV)、サブスクリプションやサービスに関連した売上高、ビットコイン売上高が市場予想を下回りました。
●個人間の送金や株式取引、ビットコインの売買ができる「Cash App」アプリについては、月間アクティブ顧客数が前年同期+50%以上となる3,600万人以上になったとしています。
●2020年は300万以上の顧客がビットコイン取引を行い、2021年1月は100万以上の顧客がビットコインをはじめて購入したとのことです。
●新たに投資として、3,318ビットコインを1.7億ドルで購入したとしています。
経営陣の主なコメント
●ビットコインへの投資は当社の目的に沿ったもので、経済的なエンパワーメントの機会を拡大し、ビットコインがよりフェアに、世界中で受け入れられるようにするための取り組みの一環だ。
●ビットコインはインターネットの「ネイティブな通貨」になる可能性があり、当社は引き続きかかわり続け、自制した方法で学んでいきたいと考える。
●2021年、当社は顧客の獲得とサービス・製品のイノベーションに向けて投資を集中させていく。
●当社のエコシステムは新たな市場でも受け入れられると信じている。
決算を受けたマーケットの反応
10-12月期の売上高が市場予想を下回ったことで、決算発表後の時間外取引で株価は大幅安となりました。
決算発表前の通常取引時間も-4.29%となっており、決算発表後の時間外取引と合わせると10%近く下落した形となります。
また、3,318ビットコインを1.7億ドルで購入したということも、当日ビットコイン価格が急落していたことや、1.7億ドルで3,318ビットコインを購入したということから取得価格が平均で5万ドルを超えているのではないかといった試算もあり、株価の重しとなった可能性があります。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:245.86ドル(2/23時点)