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決算速報(現地2/25引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):220.00ドル(-4.79%)
●売上高:58.2億ドル(予想56.8億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.04ドル(予想0.75ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:従来予想の56.8億〜57.2億ドルから58.8億〜58.9億ドルへと引き上げた(予想57.2億ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期調整後EPS見通し:0.88〜0.89ドル(予想0.76ドル)〇市場予想を上回った
●2022/1期通期売上高見通し:従来予想の254.5億〜255.5億ドルから256.5億〜257.5億ドルへと引き上げた(予想254.0億ドル)〇市場予想を上回った
●2022/1期通期調整後EPS見通し:3.39〜3.41ドル(予想3.51ドル)×市場予想を下回った
11-1月期の売上高が「市場予想」を上回ったものの、市場の「実際の期待値」に達しなかったと報じられています。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2/25までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●11-1月期の売上高・調整後EPSの両方が市場予想を上回りました。
●11-1月期の売上高の伸び率は前年同期比+20%となり、8-10月期と同じ伸び率であったことから業績の成長が加速していないとマーケットはとらえたようです。
●2022/1期通期調整後EPS見通しが市場予想を下回りました。
経営陣の主なコメント
●当社は凄まじいほどのキャッシュフローがあるが、それが当社のビジネスの性質だ。
●当社が市場シェアを獲得できるのは、顧客が必要としているものを即座に届けることができるからだ。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後の時間外取引では一時買いが優勢となる場面もありましたが、徐々に売りに押されました。
一部アナリストは「欧州の顧客からの売上高が前四半期の+26%から+20%となっていることなどから11-1月期にビジネスが加速した印象はない」、「投資家は業績の加速を期待していた」などとコメントしています。
どうやら11-1月期の売上高などについて市場の「実際の期待値」はアナリストの予想をBloombergなどが集計し算出している「市場予想」よりも高かったようで、次の決算発表などで再度成長の加速がみられるまで、株価はしばらく上値の重い展開が続くかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:275.7ドル(2/25時点)