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決算速報(現地4/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):88.34ドル(+3.67%)
●売上高:34.5億ドル(予想32.1億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.52ドル(予想0.44ドル)〇市場予想を上回った
●4-6月期売上高見通し:35億〜37億ドル(予想32.8億ドル)〇市場予想を上回った
●2021/12期通期売上高見通し:従来予想の前年同期比+37%から同+50%へと引き上げた(予想+39%)〇市場予想を上回った
1-3月期の売上高や調整後EPSが市場予想を上回ったほか、4-6月期や通期売上高見通しが市場予想を大きく上回ったことで買いが優勢となりました。
引け後の時間外取引のチャート
※出所:BloombergのデータよりSBI証券作成
決算のポイント
●1-3月期の売上高と調整後EPSが市場予想を上回りました。
●4-6月期や通期売上高見通しが市場予想を大きく上回ったことで、引き続き同社がインテル(INTC)からシェアを奪っていることが示唆されました。
経営陣の主なコメント
●(データセンターなどのサーバーで利用される)「EPYC」プロセッサーの販売は前年同期比で2倍以上となっている。
●データセンター向けの売上高は1年を通じて大きく伸びると予想している。
●業績見通しの引き上げはサプライチェーンの状況が改善したことも反映している。
●半導体チップ事業は引き続きサプライチェーンからの供給が不十分ではないという制約状況にある。
●顧客が望めばARMベースのカスタムチップも手がける。
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の業績や今後の業績見通しが市場予想を大きく上回ったことを受け、株価は時間外取引で買いが優勢となりました。
インテル(INTC)が決算発表で1-3月期のデータセンター向けの売上高が前年同期比-20%になったと発表したこととは対照的に、AMDのデータセンター向け事業はとても順調のようです。こうしたトレンドが今後も続いた場合、AMDの株価も再度上昇トレンドに入るかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:101.32ドル(4/27時点)