決算速報(現地4/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):254.80ドル(-2.74%)
●売上高:417.1億ドル(予想410.5億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:2.03ドル(予想1.78ドル)〇市場予想を上回った
●クラウドサービス「Azure」の売上高成長率:前年同期比+50%
売上高とEPSは市場予想を上回ったものの、株価が史上最高値の水準にあるなか、「市場の実際の期待値」には届かなかったようで株価は時間外取引で売りに押されました。
引け後の時間外取引のチャート
※出所:BloombergのデータよりSBI証券作成
決算のポイント
●クラウドサービスの「Azure」とサーバー関連のソフトウェアで構成されるインテリジェント・クラウド部門の1-3月期の売上高は151.2億ドルとなり、市場予想の149.4億ドルを上回りました。
●同部門の4-6月期の売上高見通しは162.0億〜164.5億ドルとしています。
●主に「オフィス」関連のソフトウェアが占めるプロダクティビティ・アンド・ビジネス・プロセス部門の1-3月期の売上高は135.5億ドルとなり、市場予想の135.1億ドルを上回りました。
●同部門の4-6月期の売上高見通しは138.0億〜140.5億ドルとしています。
●「Windows」やノートPCの「Microsoft Surface(サーフェイス)」のほかゲーム関連が含まれるモア・パーソナル・コンピューティング部門の1-3月期の売上高は130.4億ドルとなり、市場予想の126.1億ドルを上回りました。
●同部門の4-6月期の売上高見通しは136.0億〜140.0億ドルとしています。
経営陣の主なコメント
●新型コロナの影響で加速したデジタル化の流れは減速しておらず、むしろ加速してる。まだ始まりに過ぎない。
●ヘルスケア関連のビジネスは、当社にとって非常に大きな機会があると思う。
●「Azure」をより長期間にわたり利用する顧客が増えるなど、サービスに対する顧客の支持は高まっている。
●世界的な半導体不足の影響で、PCや「Xbox」の供給に制約がでている。
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の売上高とEPSが「市場予想」を上回ったものの、株価は時間外取引で売りに押されました。
時間外取引では決算発表直後から売りに押されていましたので、経営陣のコメントが嫌気されたということではなく、どうやら市場の「実際の期待値」がアナリストの予想をBloombergなどが集計し算出している「市場予想」よりも高かったということのようです。
もっとも、経営陣は「新型コロナの影響で加速したデジタル化の流れは減速しておらず、むしろ加速してる、まだ始まりに過ぎない」などと強気なコメントを出しており、長期的にはそれほど弱気になる必要はないのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:284.04ドル(4/27時点)