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決算速報(現地7/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):286.00ドル(-5.29%)
●売上高:62.4億ドル(予想62.7億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:1.15ドル(予想1.12ドル)〇市場予想を上回った
●新規アクティブアカウント数:1,140万(予想1,280万)×市場予想を下回った
●総取扱高(TPV):3,109.9億ドル(予想2,970.8億ドル)〇市場予想を上回った
●7-9月期売上高見通し:61.5億〜62.5億ドル(予想64.5億ドル)×市場予想を下回った
●7-9月期調整後EPS見通し:約1.07ドル(予想1.14ドル)×市場予想を下回った
●2021/12期通期売上高見通し:従来予想の約257.5億ドルの見通しを据え置きました(予想259.0億ドル)×市場予想を下回った
●2021/12期通期調整後EPS見通し:従来予想の約4.70ドル見通しを据え置きました(予想4.73ドル)×市場予想を下回った
4-6月期の売上高や今後の売上高見通しが市場予想を下回ったことなどを受け、株価は大幅安となりました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●4-6月期の売上高が市場予想を下回りました。
●7-9月期や2021/12期通の売上高・調整後EPS見通しが市場予想を下回りました。
●イーベイ(EBAY)とのパートナシップが終了し、イーベイが新たな決済システムを展開していることが業績の重しとなったとしています。
●四半期ベースでTPVが初めて3,000億ドルを超えました。
経営陣の主なコメント
●当社はイーベイが決済システムを変更することは分かっていたし、時間の問題だと考えていた。
●ただ、その変更タイミングは当社が予想していたよりも早かった。
●ペイパルはデジタル経済で必要不可欠ともいえる重要なサービスとなった。
●実店舗での展開を積極的に進めていく。
●暗号資産(仮想通貨)関連で獲得したい人材のリストがある。
●開発中の「スーパーアプリ」について、ソースコードは完成した。
●新しいアプリでは利回りの高い貯蓄や、より良い支払い方法が提供される。
●新しいアプリでは消費者がお互いにメッセージを送れるようになる。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後から急落し、売りが一巡した後はやや値を戻したものの、株価は時間外取引で5%を超える大幅安となりました。
マーケットは4-6月期の売上高や、今後の売上高見通しが市場予想を下回ったことを嫌気し、同社の新たな「スーパーアプリ」の取り組みなどについてはあまり評価していないようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:324.34ドル(7/28時点)