決算速報(現地11/22引け後発表)
●決算発表翌営業日の通常取引:206.64ドル(-14.71%)
●売上高:10.5億ドル(予想10.2億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.11ドル(予想1.09ドル)〇市場予想を上回った
●10人以上の雇用者を持つ顧客数:512,100(予想:516,174)×市場予想を下回った
●過去12ヵ月間で10万ドル以上ズームのサービスに代金を支払った顧客数:2,507(予想:2,479)〇市場予想を上回った
●11-1月期売上高見通し:10.51億〜10.53億ドル(予想10.2億ドル)〇市場予想を上回った
●11-1月期調整後EPS見通し:1.06〜1.07ドル(予想1.06ドル)〇レンジ中央値は市場予想を上回った
●2022/1期通期売上高見通し:従来予想の40.05億〜40.15億ドルから40.79億〜40.81億ドルへと引き上げた(予想40.2億ドル)〇市場予想を上回った
●2022/1期通期調整後EPS見通し:従来予想の4.75〜4.79ドルから4.84〜4.85ドルへと引き上げた(予想4.83ドル)〇市場予想を上回った
「10人以上の雇用者を持つ顧客数」が市場予想を下回ったことなどを受け、決算発表翌日の通常取引時間で株価は10%を超える大幅安となりました。
決算発表翌日(11/23)の通常取引時間のチャート
決算のポイント
●8-10月期の売上高と調整後EPSは市場予想を上回りました。
●8-10月期について、「10人以上の雇用者を持つ顧客数」が市場予想を下回りました。
●11-1月期や2022/1期通期の売上高見通しと調整後EPS見通しが市場予想を上回りました。
経営陣の主なコメント
●8-10月期に開催した「Zoomtopia」イベントでは、Zoomがどのように人々をコミュニケーションプラットフォームの中心に置いているかを示すことができた。
●企業や個人、開発者らにとって不可欠なプラットフォームになるための道のりについては良好だ。
●グローバルなブランドと、革新的なテクノロジー、そして大きな顧客基盤は将来に向け当社の立ち位置を良好なものとしている。
決算を受けたマーケットの反応
成長の減速についての懸念が払しょくされず、株価は決算発表翌日の時間外取引で急落しました。
11/22の引け後に決算が発表された直後は8-10月期の売上高や調整後EPSが市場予想を上回ったことなどが好感され一時的に上昇する場面も見られましたが、その後は売りが優勢となり、11/22の時間外取引は約6%下落して引けました。その翌営業日、11/23の通常取引時間では複数のアナリストが慎重な見方を示したことや長期金利が上昇していたことなどを受け、時間外取引の下げ幅よりも大きい下げ幅となり、10%を超える大幅安となって取引を終えました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:298.67ドル(11/23時点)