決算速報(現地1/13寄り前発表)
●決算発表当日の株価:139.19ドル(+5.26%)
●売上高:4,382億台湾ドル(予想4,363億台湾ドル) ※1/10事前発表済み
●純利益:1,662億台湾ドル(予想1,614億台湾ドル)〇市場予想を上回った
●1-3月期売上高見通し:166億〜172億米ドル(市場予想を少なくとも5%以上上回る水準) 〇市場予想を上回った
1-3月期の売上高見通しが市場予想を上回ったことや2022年の設備投資額が過去最高になるとのコメントなどを受け、株価は大幅高となりました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●10-12月期の売上高と純利益が市場予想を上回りました(売上高は1/10に既に発表済み)。
●1-3月期の売上高見通しが市場予想を上回りました。
●2022/12期の設備投資計画は400億〜440億米ドルとされ、2021/12期の実績を100億米ドル以上上回る計画が示されました。
経営陣の主なコメント
●安定的な配当について、引き続きコミットする。
●2022年は当社にとって新たな成長の年となるだろう。
●2022年のサプライチェーンの在庫水準は昨年よりも高い水準が維持されるだろう。
●2022年も供給能力は1年を通してタイトになるだろう。
●当社はファウンドリー業界の平均成長率である20%を上回る、20%台の半ばから後半の成長率を達成できると自信を持っている。
●長期的に粗利益率を53%まで引き上げることは可能だと考えている。
●ROE(自己資本利益率)は長期的には25%を超えるだろう。
●成熟した28nm(ナノメートル)プロセスの半導体については長期的な需要があると予想している。
●2022年よりも先の設備投資額見通しは、現時点では示すことはできない。
●インテルが最終的に自社で生産するようになることも考慮して生産体制を計画している。
決算を受けたマーケットの反応
強気の設備投資計画が発表されたことなどを受け、株価は大幅高となりました。
2022/12期の設備投資計画が昨年を100億米ドル以上上回る水準となったことで、マーケット関係者の間で今後も強い半導体需要が続くとの見方が広がり、株価は一時9%を超える上昇となりました。この日はマーケット全体でNASDAQ100指数に含まれるハイテク株などが売りに押されていたため、買いが一巡すると上値を切り下げる場面もありましたが、それでも5%を超える上昇率でこの日の取引を終えました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:154.45ドル(1/13時点)