決算速報(現地1/25引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):292.22ドル(+1.29%)
●売上高:517.3億ドル(予想508.7億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:2.48ドル(予想2.32ドル)〇市場予想を上回った
●クラウドサービス「Azure」とその他クラウドサービスの売上高成長率:前年同期比+46%(前四半期は同+48%)※為替の影響を除いたベース
●1-3月期売上高見通し:485.0億〜493.0億ドル(予想481.1億ドル)〇市場予想を上回った
時間外取引で一時5%を超える下落となりましたが、市場予想を上回る1-3月期の売上高見通しや「Azure」に対する強気なコメントが発表されると上昇に転じました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●10-12月期の売上高とEPSが市場予想を上回りました。
●10-12月期の「Azure」とその他クラウドサービスの売上高成長率(為替の影響を除いたベース)は前年同期比+46%となり、前四半期の+48%から減速しました。
●経営陣は1-3月期について堅調な見通しを示しました。
●「Azure」とサーバー関連のソフトウェアで構成されるインテリジェント・クラウド部門の10-12月期の売上高は183.3億ドルとなり、市場予想の183.2億ドルを上回りました。
●同部門の1-3月期の売上高見通しは187.5億〜190.0億ドルとしています。
●主に「オフィス」関連のソフトウェアが占めるプロダクティビティ・アンド・ビジネス・プロセス部門の10-12月期の売上高は159.4億ドルとなり、市場予想の159.1億ドルを上回りました。
●同部門の1-3月期の売上高見通しは156.0億〜158.5億ドルとしています。
●「Windows」やノートPCの「Microsoft Surface(サーフェイス)」のほかゲーム関連が含まれるモア・パーソナル・コンピューティング部門の10-12月期の売上高は174.7億ドルとなり、市場予想の166.7億ドルを上回りました。
●同部門の1-3月期の売上高見通しは141.5億〜144.5億ドルとしています。
経営陣の主なコメント
●アクティビジョン ブリザード(ATVI)の買収について今日は新しいコメントは行わない。
●10-12月期における「Xbox」や「Surface」の供給は予想していたよりも良好だった。
●「Xbox」などは引き続き需要が供給を上回っている。
●10-12月のPC需要は堅調だった。
●10-12月のクラウドの需要は予想よりも強かった。
●1-3月期は為替が売上高を2%ほど押し下げる見通し。
●「Azure」については波が激しいものの、長期的に堅調となるだろう。
●「Azure」の1-3月期の売上高成長率は10-12月期よりも高いものとなるだろう。
●「Azure」に対する強気な見方は世界的な需要を背景としている。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表後の時間外取引では当初5%を超える下落となったものの、市場予想を上回る水準の1-3月期売上高見通しなどが発表されると、株価はプラスに転じました。
当初は「Azure」とその他クラウドサービスの伸びがやや期待外れだったようで株価は時間外取引で大幅安となり、アマゾン ドットコム(AMZN)などの関連銘柄も連れ安となりました。しかしその後は1-3月期の売上高見通しが市場予想を上回ったことや、経営陣が「Azure」の今後について強気のコメントをしたことなどから、株価は反発し、連れ安していた関連銘柄も値を戻しました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:373.84ドル(1/25時点)