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決算速報(現地2/3引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):3,172.25ドル(+14.24%)
●売上高:1,374.1億ドル(予想1,378.2億ドル)×市場予想を下回った
●EPS:27.75ドル(予想3.77ドル)〇市場予想を上回った
●「AWS」純売上高:177.8億ドル(予想172.3億ドル)〇市場予想を上回った
●オンライン販売の純売上高:660.8億ドル(予想664.4億ドル)×市場予想を下回った
●1-3月期売上高見通し:1,120億〜1,170億ドル(予想1,205.1億ドル)×市場予想を下回った
●1-3月期営業利益見通し:30億〜60億ドル(予想60.6億ドル)×市場予想を下回った
クラウドサービス「AWS」の動向が好調となったことや、プライム会員の会費が値上げされたことなどが好感され株価は大幅高となりました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●10-12月期のEPSが市場予想を上回りましたが、大きく上回った要因としてはリビアン オートモーティブ(RIVN)の評価益を今回計上したことが理由の1つ(118億ドルの営業外収益として計上、10-12月期の純利益は143.2億ドル)。
●「AWS」が好調であったため、リビアンの評価益が計上されなかったとしてもEPSは市場予想を上回ったとみられています。
●プライム会員の会費を引き上げると発表:年間119ドル→139ドル、月間12.99ドル→14.99ドル
経営陣の主なコメント
●予想されていた通り、年末商戦シーズンは人件費の増加やインフレ圧力などがコストを押し上げた。
●これらの影響は新型コロナのオミクロン変異株の影響で1-3月期も残っている。
●「AWS」の成長率は前年同期比で+40%と驚異的な伸びとなっている。
●今後もコンテンツ関係では、多くのものが数ヵ月先、数年先まで控えている。
決算を受けたマーケットの反応
通常取引時間は-7.81%となりましたが、時間外取引では+14.24%となりました。
直前にメタ プラットフォームズ A(FB)が軟調な決算を発表していたことから、通常取引時間中、マーケットは「アマゾンも軟調な決算を発表するのではないか」と警戒していたようです。引け後に好調な「AWS」の業績や、プライム会員費の値上げなどが発表されると、株価は時間外取引で急騰しました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:4100.86ドル(2/3時点)