決算速報(現地2/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):130.05ドル(-1.92%)
●売上高:10.7億ドル(予想10.5億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.29ドル(予想1.07ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:10.7億〜10.75億ドル(予想11.0億ドル)×市場予想を下回った
●2-4月期調整後EPS見通し:0.86〜0.88ドル(予想1.03ドル)×市場予想を下回った
●2023/1期通期売上高見通し:45.3億〜45.5億ドル(予想47.5億ドル)×市場予想を下回った
●2023/1期通期調整後EPS見通し:3.45〜3.51ドル(予想4.40ドル)×市場予想を下回った
11-1月の実績値は市場予想を上回りましたが、今期/通期の会社見通しは市場予想に届きませんでした。売上高の伸びは前期比で3%ほどにとどまり成長鈍化が意識されます。自社株買いの発表は好感された模様です。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●11-1月期の売上高と調整後EPSは市場予想を上回りました。
●2-4月期や2023/1期通期の売上高見通しと調整後EPS見通しが市場予想を下回りました。
●11-1月期のフリーキャッシュフローは1.89億ドルで市場予想の2.61億ドルを下回りました。
●11-1月期について、「10人以上の雇用者を持つ顧客数」が市場予想を下回りました。
●11-1月期について、「10万ドル以上の売上高顧客数」が市場予想を下回りました。
●10億ドルの自社株買いプログラムを発表しました。
●サービスナウ(NOW)のCEOだったビル・マクダーモット氏が経営陣に加わります。
経営陣の主なコメント
●サービス ナウ(NOW)CEOでソフトウェア事業に実績のあるビル・マクダーモット氏が明日よりズーム経営陣に加わる事を紹介しました。
●グローバル・ヘルスケア企業のメドトロニック(MDT)とズームフォンの複数年契約を締結しました。
●ターボタックスなど税務ソフトで著名な、グローバル・テクノロジー・プラットフォーム企業のインチュイト(INTU)と、既存サービスに加えてズームフォン契約を追加しました。
決算を受けたマーケットの反応
売上高、利益や顧客数、フリーキャッシュフローなどの会社見通しは市場予想を下回りました。コロナ・パンデミック後の成長プランを示せず、マイクロソフト(MSFT)やリングセントラル A(RNG)などとの競合が懸念された株価は引け後の取引で一時10%程下落しました。ただ10億ドルの自社株買いも発表され、取引終了時には-1.92%まで下げ幅を縮小しました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:221.19ドル(2/28時点)