決算速報(現地3/9引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):192.80ドル(+13.55%)
●売上高:4.31億ドル(予想4.10億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.30ドル(予想0.20ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:4.59〜4.65億ドル(予想4.42億ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期調整後EPS見通し:0.22〜0.24ドル(予想0.17ドル)〇市場予想を上回った
●2023/1期通期売上高見通し:21.3〜21.6億ドル(予想20.1億ドル)〇市場予想を上回った
●2023/1期通期調整後EPS見通し:1.03〜1.13ドル(予想0.90ドル)〇市場予想を上回った
●2022/1期 Q4の実績値および2023/1期Q1と2023/1通期の予想値において、売上高・利益全てが市場予想を上回る好調な決算でした。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●ARR(年間経常収益)は17.3億ドル(予想16.8億ドル)でした。
●ネットの新規ARR(年間経常収益)は2.17億ドル(予想1.61億ドル)と過去最高を更新しました。
●オペレーティングおよびフリーキャッシュ・フローは2四半期連続で過去最高を更新しました。
●1月末時点のサブスクリプション顧客は前年同期比65%増の16,325社(予想16,134社)でした。
●新規のサブスクリプション顧客は1,638社(予想1,496社)でした。
●カーツCEOは決算発表資料内で「当社のリーダーシップによる、エンドポイント・マーケット(端末監視)やクラウド事業、Humio(21年2月買収)の伸びが事業をドライブした」と述べました。
経営陣の主なコメント
●ウクライナ、および地域の平和を望む。
●事業は非常に好調、全てのセクションに及んだ。中でもパートナーエコシステムが良くAWS向けが目を引く。AWSマーケットプレイス向けのARRは前年同期比100%を上回る伸びだった。
●新規ARR(年間経常収益)は2.17億ドル、当社として初の2億ドルを突破する新たなマイルストーンを刻んだ。
●成長理由の一つとして顧客の増加がある。中でも米国の大手保険会社、フォーチュン250にランクするソフトウェア企業、同50にランクするエネルギー企業などが貢献した。
●現金及び現金同等物は20億ドルに増加した。
決算を受けたマーケットの反応
●通常取引を8.3%高で終え、好決算を受けて引け後の取引で更に13.55%の大幅高となりました。
●同社の好決算により、センチネルワン(S)やフォーティーネット(FTNT)などのセキュリティ企業の株価も上昇。センチネルワン(S)は来週の火曜日に決算発表を予定、先回りの資金が流入した模様。
●ロシアによるウクライナ侵攻は激しいサイバー攻撃も引き起こしており、セキュリティ事業拡大の追い風とみられます。今回の市場予想を上回る好業績はアナリストの高評価も期待できそうです。株価カタリストに業績の裏付けが加わったことから同社株は再び人気化しそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:259.77ドル(3/9時点)