決算速報(現地4/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):207.09ドル(+18.37%)
●売上高:279.1億ドル(予想282.4億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:2.72ドル(予想3.13ドル)×市場予想を下回った
●4-6月期売上高見通し:280億〜300億ドル(予想307.4億ドル)×市場予想を下回った
●2022/12期通期総費用予想:従来予想の900億〜950億ドルから870億〜920億ドルへと引き下げた(予想913.8億ドル)
●2022/12期通期設備投資予想:290億ドルから〜340億(予想294.9億ドル)
売上高、利益は市場予想を下回りましたがデイリーアクティブユーザー数(DAU)が市場予想を上回ったことなどを受け株価は18%を超える急騰となりました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
事業別売上高
●Family of Apps(Facebook、Instagram、Messanger、WahtsApp、その他サービス)売上:272.1億ドル(予想275億ドル)x市場予想を下回った
●広告収入:270億ドル(予想275億ドル)×市場予想を下回った
●その他収入:2.2億ドル(予想1.89億ドル)〇市場予想を上回った
●Reality Labs(VRサービス)6.95億ドル(予想6.77億ドル)〇市場予想を上回った
Facebookの会員数
●デイリーアクティブユーザー(DAU):19.6億人(予想19.5億人)〇市場予想を上回った、前期19.3億人から増加した
●マンスリーアクティブユーザー数(MAU):29.4億人(予想29.7億人)×市場予想を下回った、前期29.1億人からは増加した
財務等
●フリーキャッシュフロー:8.53億ドル(予想4.79億ドル)〇市場予想を上回った
●1-3月期の自社株買い総額9.39億ドル、既存枠は29.41億ドル
経営陣の主なコメント
ザッカーバーグCEOはカンファレンスにて以下のようにコメントしました
●前四半期決算でもお話ししたように当社は課題を抱えている。ショートタイムビデオ(リール)は現状マネタイズ出来ていないが、長期的には極めて楽観視している
●パンデミック後、Eコマースは加速したが今はその反動がでている。ロシア・ウクライナ問題による影響もある。ロシアで当社のサービスはブロックされており、かつロシア企業からの広告はグローバルで受けていない
●既にFacebook ・ Instagramの利用時間に占めるリールの割合は20%にまで達している
●メタバースはチャンスであり挑戦であり、次の社会基盤を構築することが重要である
●戦略としてVRヘッドセット無しで利用可能なウェブバージョンのメタバースアプリ、「ホライゾン・ワールド」を今年の後半にローンチする予定
● 職場環境で既存のデスクトップに置き換わるような高性能ヘッドセットも今年発売を予定している
●マンスリーアクティブユーザー数は欧州・ロシア・ウクライナ問題の状況などを踏まえて4-6月期は前四半期比で横ばいと予想している
決算を受けたマーケットの反応
デイリーアクティブユーザー数(DAU)が市場予想を上回ったことなどを受け株価は18%を超える急騰となりました
4/27の通常取引では年初来安値を更新。足元の金利上昇によるグロース株の大幅調整や同社の「成長ストーリーの終わりの始まり」を警戒する売り物が嵩んでいたようです。年初来安値から決算発表を受けた引け後の取引で株価は急反発しましたが、50日移動平均線を辛うじて上回った水準であり下落トレンドから脱したと判断するには早そうです。しかしながらVRサービスの「ホライゾン」など新らたなサービス提供を発表。成長が継続出来るか同社の真価が問われそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:311.43ドル(4/27時点)