ファイザー(PFE) 5/3 寄り前
●決算発表当日の株価:49.29ドル(+1.97%)
●売上高:256.6億ドル(予想243.6億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.67ドル(予想1.55ドル)〇市場予想を上回った
●主要薬品の売上高
コミナティ(コロナワクチン):132億ドル(予想105.7億ドル)〇市場予想を上回った
パクスロビド(経口コロナ治療薬):14.7億ドル(予想19.1億ドル)x市場予想を下回った
●2022/12期通期売上高見通し:980億〜1020億ドル(予想1,055.8億ドル)×市場予想を下回った
●2022/12期通期調整後EPS見通し:6.25〜6.45ドル(予想7.14ドル)×市場予想を下回った
1-3月期の実績値は市場予想を上回ったものの、22/12通期の見通しは市場予想を下回りました。また新型コロナ経口治療薬のパクスロビドも期待を裏切る結果となりました。ただし株価は小幅上昇。長期移動平均線である200日線に下支えされる形で上昇トレンドを形成しております。予想PERが7倍台で配当利回り3.2%と割安感が魅力となっているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:58.00ドル(5/5時点)
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エアビーアンドピー(ABNB) 5/3 引け後
●決算発表翌日の株価:156.18ドル(+7.71%)
●売上高:15.1億ドル(予想14.5億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:-0.03ドル(予想-0.16ドル)〇市場予想より良好だった
●4-6月期売上高見通し:20億3000万〜21億3000万ドル(予想19.7億ドル)〇市場予想を上回った
●1-3月期の宿泊件数は大台突破の1億200万人。前年同期比59%増で19年のコロナ感染拡大前の水準を上回った
●1-3月期の好調な業績はアメリカが引き続き好調だった事に加えてヨーロッパ・中東及び中南米の加速がエンジンとなった
旅行需要が回復する中で同社はシェアを拡大、業界での勝者となりうると目されているようです。年後半の成長期待も高くアナリストの評価も前向きなコメントが目だちました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:190.82ドル(5/5時点)
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アドバンストマイクロデバイシズ(AMD) 5/3 引け後
●決算発表翌日の株価:99.42ドル(+9.10%)
●売上高:58.9億ドル(予想53.0億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●調整後EPS:1.13ドル(予想0.92ドル)〇市場予想を上回った
●4-6月期売上高見通し:63.0〜67.0億ドル(予想60.3億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●2022/12期通期売上高見通し:従来予想の215.0億ドルから263.0億ドルへと引き上げた(予想240.8億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●売上高は前年同期比71%増の59億ドルで会社が前回決算で予想した49億~51億ドルを大きく上回り過去最高を更新した
●サーバー向けプロセッサーのエピックが好調だった。サーバー向けCPUのローマもマイクロソフトやアマゾンなどハイパースケーラー向け納入が進んでいる模様
●1-3月期はザイリンクスの買収を完了しAMDが拡大、革新していく上で重要な四半期だった。記録的な売上高をマークしたとスーCEOはコメントしました
市場予想を上回る高成長を達成し続ける同社の勢いに陰りは見られないようです。クラウド事業が好調なマイクロソフトやアマゾンなどハイパースケーラー向けも引き続き伸びているようです。株価も再び上昇トレンドに回帰するものと期待が高まります。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:133.40ドル(5/5時点)
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●決算発表当日の株価:155.05ドル(+5.81%)
●売上高:60.7億ドル(予想47.1億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:8.58ドル(予想4.98ドル)〇市場予想を上回った
●22年のコロナワクチン販売見込み額は210億ドルで据え置き
●4-6月期は4つのプログラムでフェーズ3入りを見込む
1-3月期の決算発表では売上高、利益とも市場予想を大幅に上回りました。また経営陣は今年秋以降、米国向けにオミクロン特化型ワクチンの出荷に上振れ余地があるとしました。ただし同社の売上はほぼ100%が新型コロナワクチン向けのもので今後、他メーカーが提供するなど競争は激化が見込まれます。足元の好業績が材料視され決算発表当日の株価は上昇しましたが「エンデミック(パンデミックが収束する様)」が意識される声も聞こえてきます。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:212.67ドル(5/5時点)