決算速報(現地5/9寄り前発表)
●決算発表当日の株価:140.32ドル(+3.05%)
●売上高:63.7億ユーロ(予想40.1億ユーロ)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:14.24ユーロ(予想8.62ユーロ)〇市場予想を上回った
売上高と利益が市場予想を大きく上回りました。オミクロンの感染拡大によりワクチン売上が伸びました。
9日通常取引の日中足チャート
決算のポイント
●営業利益:47.5億ユーロ、前年同期は16.6億ユーロ、(予想31.1億ユーロ)〇市場予想を上回った
●現金及び現金同等物:61.6億ユーロ、前年同期は8.92億ユーロ、(予想64.2億ユーロ)x市場予想より低かった
●2022/12期通期新型コロナワクチン売上高見通しを130〜170億ユーロに据置きました。(予想156.2億ユーロ)x中間値が市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
●1-3月期は7.5億回分のワクチンを受注しました
●ドイツと2027年までのパンデミック対応に署名しました
●米リジェネロン(REGN)と共同で進行性非小細胞肺がん治療薬の臨床試験を実施する予定
決算を受けたマーケットの反応
取引開始前に1-3月期決算を発表した同社株は、取引開始後に一時7.3%高まで買われるなど買いが優勢でした。欧州市場、米国市場とも全体相場が大きく下落するなか堅調さが目立つ展開となりました。
決算発表では売上高、利益とも市場予想を大きく上回りました。オミクロンによる感染拡大がワクチン受注の要因となりました。ただし2022/12月通期のワクチン売上高見通しを130〜170億ユーロに据置きました。これは中間値が市場予想を下回るもので、懸念材料と指摘するアナリストもおります。がんや感染症向けなど豊富なパイプラインを持つ同社ですが株価上昇には新たな材料が欲しいところです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:257.57ドル(5/9時点)