決算速報(現地5/9寄り前発表)
●決算発表当日の株価:7.46ドル(-21.31%)
●売上高:4.46億ドル(予想4.43億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.02ドル(予想0.03ドル)×市場予想を下回った
●4-6月期売上高見通し:4.70億ドル(予想4.87億ドル)×市場予想を下回った
売上高は市場予想を上回りましたが、調整後EPSと4-6月期の売上高見通しが市場予想を下回りました。市場は決算発表前から利益に対する警戒感を強めておりましたが、4-6月期の売上高見通しまでも市場予想を下回ったのは大きな失望を招いたようです。
9日通常取引の日中足チャート
決算のポイント
●政府向け売上高:2.41億ドル(予想2.54億ドル)×市場予想を下回った
●民間向け売上高:2.05億ドル(予想1.90億ドル)〇市場予想を上回った
●民間向け売上高のうち米国向けは前年同期比136%増
●顧客数は前年同期比+86%の277社、前四半期比+40社
●昨秋、オラクル出身のフィリップ・マシュー氏を採用
●欧州・中東・アフリカなどのマーケティングを強化、エアバス、メルク、フェラーリなどとのリレーション強化に貢献した
●なかでもフェラーリはF1レースのデータ分析に活用。現在は車体及びレーシングスーツの両方に搭載、分析に活用している
経営陣の主なコメント
●地域間の紛争は日常的に頻発しよう
●核の脅威は一般で考えられているより高い
●4-6月期の政府向け売上高は拡大を見込むとともに通期を通じて加速しよう
●25年までの成長目標CAGR+30%は据え置き
●グレイザーCFOは利益率などに関するデータの開示質問に対して明示を避けました
決算を受けたマーケットの反応
取引開始前に1-3月期決算を発表。取引開始直後から-18%の大幅安で始まりました。マーケット全体がインフレ克服と景気鈍化の両立に不安感を募らせ大幅安となるなか、同社株も21%安と下げ幅を拡大して取引を終えました。
市場が懸念していたとおり利益が市場予想を下回りました。また市場は株主還元や大口顧客の獲得など更なるインパクトを求めているようです。経営陣の報酬が高く市場の期待が高いなか黒字化への道筋が見えない事から投資家は同社にしびれを切らしたようです。ただし政府向け、民間向けともに売上高は伸びており経営陣は利益より事業の拡大、データ分析による社会貢献などに軸足を置いているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:12.55ドル(5/9時点)