決算速報(現地5/10引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):34.01ドル(-29.34%)
●売上高:3.20億ドル(予想3.22億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:-0.08ドル(予想-0.079ドル)×市場予想より悪かった
●4-6月期売上高見通し:2.90〜2.95億ドル(予想3.60億ドル)×市場予想を下回った
●2022/12期通期売上高見通し:従来予想の14.85〜15.05億ドルから13.50〜14.25億ドルへと引き下げた(予想14.9億ドル)×市場予想を下回った
1-3月期の実績値、4-6月期の売上高見通し、2022/12期通期の売上高見通しと全て市場予想を下回りました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●顧客数(契約金額10万ドル以上):1,083社(予想1,089社)×市場予想を下回った
●クリエイト・ソリューション事業売上高:1.16億ドル(1.06億ドル)〇市場予想を上回った
●オペレート・ソリューション事業売上高:1.84億ドル(予想1.96億ドル)×市場予想を下回った
●戦略パートナー/その他事業売上高:1,970万ドル(予想1,870万ドル)〇市場予想を上回った
●調整済み粗利益率 76.2%(予想78.7%)×市場予想より悪かった
●調整済み営業利益率 -7.2%(予想-6.5%)×市場予想より悪かった
●ビリングス(請求額)5.10億ドル(予想3.48億ドル)〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●2月と3月はタフな事業環境だったが1-3月期の売上高は前年同期比36%増、前回決算で発表したガイダンスの上限を上回った
●クリエイト・ソリューション事業は前年同期比65%増の1.16億ドルで好調。様々な顧客が3D化を推し進めた事が要因
●外部環境の変化によりチャレンジングな状況となっているが、構造的な問題では無いと想定、年末には回復を見込む
●ガイダンスについては、毎四半期均等に成長すると仮定。収益化を進めることは売上の伸びには短期的には逆風となる
●4-6月期の売上高見通し2.90〜2.95億ドルは当社の4-6月期として過去最高の水準
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の実績値、4-6月期の売上高見通し、2022/12期通期の売上高見通しと全て市場予想を下回りました。決算発表直後から引け後の取引で株価は急落、一時は当日終値比38%安までありました。ただカンファレンスコールが始まりやや下げ幅を縮小し29%安で引け後の取引を終えました。
ゲーム開発で存在感を示す同社ですが、通期の売上高見通しを下方修正し高成長企業のイメージにダメージを与えました。メタバース化の期待も市場予想を嵩上げしていたようで期待が剥落したことが株価下落に拍車をかけたようです。ただ同社のプラットフォームはアーティストから工業製品デザインなどの用途にも使用され、自動車、家電、ヘルスケア、航空防衛、政府、小売など幅広い分野で採用する企業が増えております。業績回復が投資家の信頼回復に繋がるものと期待されます。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:132.23ドル(5/10時点)