決算速報(現地6/2引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):170.10ドル(-2.25%)
●売上高:4.88億ドル(予想4.64億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.31ドル(予想0.23ドル)〇市場予想を上回った
●5-7月期売上高見通し:5.13〜5.17億ドル(予想5.09億ドル)〇市場予想を上回った
●5-7月期調整後EPS見通し:0.27〜0.28ドル(予想0.23ドル)〇市場予想を上回った
●2023/1期通期売上高見通し:従来予想の21.3〜21.6億ドルから21.9〜22.1億ドルへと引き上げた(予想21.5億ドル)〇市場予想を上回った
●2023/1期通期調整後EPS見通し:従来予想の1.03〜1.13ドルから1.18〜1.22ドルへと引き上げた(予想1.10ドル)〇市場予想を上回った
売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。5-7月期の売上高と調整後EPSの見通しも市場予想を上回りました。加えて23/1期通期の売上高と調整後EPSの見通しを上方修正、市場予想を上回りました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●ARR(年間経常収入):19.2億ドル(予想19.0億ドル)〇市場予想を上回った
●ネットの新規ARR(年間経常収入):1.91億ドル(予想1.66億ドル)〇市場予想を上回った
●請求額(ビリングス):6.51億ドル(予想6.05億ドル)〇市場予想を上回った
●サブスクリプション顧客:17,945社(予想17,784社)〇市場予想を上回った
●新規のサブスクリプション顧客:1,620社(予想1,649社)X市場予想を下回った
●米国での売上高:3.46億ドル(予想3.37億ドル)〇市場予想を上回った
●海外向け売上高:1.42億ドル(予想1.26億ドル)〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●当社のセキュリティ・システム(シングルエージェント・アーキテクチャ:単体のシステムでサイバー攻撃を検知)は低フリクションで競争力がある。拡大する市場において複数のサービスを提供する事により、安定的かつ継続的に成長できよう
●第1四半期(2-4月)は好調なすべり出しだった。規模、成長率、利益、フリーキャッシュフローと満足のいく結果だった
●当社のプラットフォーム「Falcon」がスタンダードになっていく手ごたえを感じている。 6つまたは7つ以上のサービスを採用している顧客の数は前年比で倍増しました
●調整後営業利益は8,300万ドルと過去最高、フリーキャッシュフロー/利益率は32%だった
●IDC社による最新のレポートで当社は、2021年企業向けエンドポイントセキュリティで首位の評価を得ました
●当社のプラットフォーム「Falcon」の利用顧客17,945社で前年同期比で57%増、第1四半期は特にeコマース向けが大きく伸びました
●地域別売上高では米国が引き続き好調で前年同期比57%増、海外向け売上高は同71%増に加速しました
決算を受けたマーケットの反応
●売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。5-7月期の売上高と調整後EPSの見通しも市場予想を上回りました。加えて23/1期通期の売上高と調整後EPSの見通しを上方修正、市場予想を上回りました。
●決算発表を受け、引け後の取引では一時、164ドル台と当日終値比-6%程度まで売り込まれました(その後カンファレンスコールを経て下げ幅を縮小)。決算内容は実績、今期予想、通期予想とも市場予想を上回る良好なものでした。しかし前回発表のQ4(11-1月期)決算で過去最高だったネットの新規ARRが伸びがやや鈍ったこと(Q4:2.17億ドル、Q1:1.91億ドル)、ある程度の好内容は既に株価に織り込まれていたようでイベント通過により反落となったようです。
●株価の見通しとしては、既存スタイルのセキュリティ防御システムから同社のエンドポイント型に置き換えが進んでいる事、海外向け売上高も伸びが加速していること、売上高の成長に利益の伸びが伴っていること、などから長期上昇トレンドは維持されそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:240.21ドル(6/2時点)