2Q(4-6月期)決算速報(現地8/3引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):40.45ドル(-5.18%)
●調整後売上高:5.76億ドル、前年同期比+96%(予想6.64億ドル)x市場予想を下回った
●調整後EPS:3.68ドル、前年同期1.49ドル(予想4.14ドル)x市場予想を下回った
●平均日次生産量:100.7(千石油換算バレル/日)(予想101.4千石油換算/日)x市場予想を下回った
調整後売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●原油平均販売価格:110.90ドル/バレル、前年比 +70%、(予想105.83ドル/バレル)〇市場予想を上回った
●原油平均販売価格(デリバティブの影響含む):82.27ドル/バレル(予想 87.07ドル/バレル)x市場予想を下回った
●平均天然ガス販売価格:6.29ドル/千立方フィート(予想 6.15ドル千立方フィート)〇市場予想を上回った
●平均天然ガス販売価格(デリバティブの影響含む)3.91ドル千立方フィート(予想 4.25ドル千立方フィート)x市場予想を下回った
●バレルあたりのリース運営費 7.96ドル(予想 7.96ドル)△市場予想と一致した
●調整済み EBITDA 4.2億ドル(予想4.4ドル)x市場予想を下回った
●営業キャッシュフロー:3.7億ドル、前年同期は1.8億ドル
●資本的支出(CAPEX): 2.1億ドル(予想 2.7億ドル)
●負債/長期調整後EBITDAで算出するレバレッジ・レシオは21/3Qの3.46倍から1.67倍に低下、年末には1.25倍以下を目指すなど財務の健全化を進める
●格付けは1ノッチ上昇しB2(ムーディーズ)となった
経営陣の主なコメント
●キャッシュフローをより確実に創出することが重要、特に足元すすむインフレ下では営業利益率に影響を及ぼすことになろう
●4-6月期までに営業利益率は8 四半期連続で改善、調整後EBITDA(ヘッジ無し)は 6 億ドルを超え業界でもトップクラスの利益率を誇る
●高い営業利益率とデラウェアなどの優良鉱区を保有する当社はより収益拡大を図れると見ている。加えてキャッシュ・フローの増加は債務の削減、支払利息の負担軽減から財務体質が強化されよう
●カンファレンスコールは8/4の午前9時から実施予定
決算を受けたマーケットの反応
調整後売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました。決算発表を受けた引け後の取引で株価は大きく下落しました。ただ出来高はかなり薄いのでどの程度実態を表しているかは不透明です
決算発表では経営陣はキャッシュフローの創出が順調で経営の鍵となるとの認識を示しました。同社の負債/長期調整後EBITDAで算出するレバレッジ・レシオは3Q/21の3.46倍から1.67倍に低下、年末には1.25倍以下を目指すなど財務の健全化を進めております。その結果格付けは1ノッチ上昇しB2(ムーディーズ)となり財務体質の改善が評価されております
ただ市場予想を下回った決算と今後生産量が大きく拡大するかは不透明感がぬぐえません。原油価格の動向と相まって市場は同社株の行方に慎重なようです
Bloombergがまとめたアナリストの目標平均株価:73.45ドル(8/3時点)