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2024-03-29 21:19:44

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世界経済・米国経済の減速で注目高まる!?「配当貴族指数」

2022/6/29
投資情報部 榮 聡

各国中央銀行による積極的な利上げによって世界経済は減速しつつあり、先行き景気後退に陥る可能性も懸念されています。このような不安定な投資環境では、株価の下支えとなる「配当」に注目が集まりやすいと考え、今回は配当の成長に着目する投資戦略の「配当貴族指数」を取り上げます。同指数の構成銘柄から、配当利回りが高い銘柄を中心にご紹介いたします。

図表1 注目銘柄リスト

銘柄 株価(6/28) 52週高値 52週安値
インターナショナル ビジネス マシーンズ(IBM) 141.86ドル 144.73ドル 114.56ドル
エクソン モービル(XOM) 91.50ドル 105.57ドル 52.10ドル
アッヴィ(ABBV) 152.49ドル 175.91ドル 105.56ドル
コンソリデーテッド エジソン(ED) 94.12ドル 101.12ドル 71.17ドル
コカ-コーラ(KO) 62.28ドル 67.20ドル 52.28ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1 世界経済・米国経済の減速で注目高まる!?「配当貴族指数」 

先週の米国株式市場は「スタグフレーション」懸念の行き過ぎに対する修正が入って大幅な反発となりましたが、引き続き景気減速の程度、企業業績の下振れの可能性を探りながら、不安定な相場展開が続きやすいと考えられます。

そこで今回はこのような投資環境で注目されやすい、「配当」に着目した投資戦略の一つである「配当貴族指数」を取り上げます。第1節で同指数を概観、第2節で同指数の構成銘柄を確認し、第3節で配当利回りが高い銘柄をご紹介いたします。

〇「配当貴族指数」とは?

「配当貴族指数」は、S&P500指数の構成銘柄から「25年以上連続して増配を実施している」銘柄を取り出した株価指数で、S&P500指数の算出元でもあるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供する株価指数です。

“配当の成長”に注目する投資戦略のため、必ずしも「高配当銘柄」が集められているわけでないことにはご注意ください。成長企業としてPERが高く評価されていた銘柄も多く含まれ、長期金利の上昇による「PER調整」の影響は受けています。

構成銘柄に関しては、「25年以上連続して増配」している企業群ですので、(1)必ずしも連続「増益」ではないわけですが、それにしても業績が長期に安定して拡大しているだろう、(2)25年間増配を続けているほどだから、株主還元に対する意識が高い会社だろう、と想定されます。

このため、その構成銘柄は優良企業を探す場合に有効なユニバース(母集団)になると考えられます。

〇最近のパフォーマンスは?

「配当貴族指数」のパフォーマンスは、図表2の通りです。09年から10年にわたってS&P500指数を安定的にアウトパフォームしてきましたが、パンデミック後に大手IT企業がリードした相場上昇局面ではS&P500指数に割り負けました。

一方、2022年に入ってからの相場下落局面では、年初から6/24(金)までの下落率が12.9%で、S&P500指数の19.8%より小さくなっています。

構成銘柄には、「資本財・サービス」「素材」「金融」など景気敏感な業種の組入れ銘柄も多く、年初来30%以上下落している銘柄も散見されますが、全体としては配当に着目しているため、ある程度ディフェンシブ性があると考えられます。

尚、同指数自体に投資したい方には、同指数への連動を目指す「NEXT NOTES S&P500 配当貴族(ネットリターン) ETN(2044)」が利用できます。同ETNは東証上場で、邦貨で投資できます。同ETNの年初来騰落率は、ドル高円安が効いて5.0%の上昇となっています(6/28(火)時点)。

図表2 配当貴族指数 vs. S&P500指数

注:両指数とも配当を含むトータルリターン指数によります。最後のデータは6/24(金)です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

2 「配当貴族指数」にはどんな銘柄が入っている?

今節では配当貴族指数の構成銘柄を概観したあと、現在の相場環境に合うと考えられる、配当の成長だけでなく、配当利回りも高い銘柄をスクリーニングして、投資対象を検討してみます。

〇配当貴族指数の構成銘柄

配当貴族指数は、(1)S&P500指数の構成銘柄である、(2)25年以上連続して増配している(特別配当を除く普通配当が対象)、(3)選定時の時価総額が30億ドル以上、1日当たり売買代金平均が500万ドル以上、の条件で選定され、年1回入れ替えが行われます。現在64銘柄からなり、図表3はこれらの銘柄を業種ごとに時価総額順に並べています。

「生活必需品」ではP&G、ウォルマート、コカ・コーラ、ペプシコ、「資本財・サービス」ではキャタピラー、3M、「ヘルスケア」ではジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、アボットラボラトリーズ、「一般消費財・サービス」ではマクドナルド、「エネルギー」ではエクソン・モービル、シェブロンなど、日本の投資家にもよく知られた銘柄が含まれています。

〇最近の構成銘柄の変更

構成銘柄の最近の動きとしては、長らく同指数の構成銘柄であったAT&T(T)がメディア事業をワーナー ブラザース ディスカバリー(WBD)としてスピンオフしたことでキャッシュフローが減少、減配となって同指数からはずれています。これで「コミュニケーションサービス」の銘柄はなくなりました。

一方、保険ブローカーのブラウン アンド ブラウン(BRO)、日用品大手のチャーチ アンド ドワイト(CHD)が新たに加わりました。

ブラウンアンドブラウンは、既に28年連続増配となっていましたが、S&P500指数に新規に採用されたことで配当貴族指数の構成銘柄となりました。損害保険業界では大規模な災害が増えていることを背景に保険料が上昇しているため、損害保険を提供している企業、保険のブローカーともに業績が堅調なものが多くなっています。

チャートアンドドワイトは、2021年に25年連続増配を達成して新たに採用となっています。同社は酸素系漂白剤の「OxiClean」、洗剤・重曹などの「Arm&Hammer」など日用品の有力ブランドを保有しています。

〇現在の投資環境に合うのは配当利回りが高い銘柄群か

配当貴族指数の構成銘柄から現在の投資環境に合う銘柄を検討してみましょう。

配当貴族指数は、“配当の成長”にフォーカスした指数のため、成長企業も多く含まれています。しかし、リセッションが懸念されている当面の投資環境を考えると配当利回りが高く、また、景気への感応度が高くない企業のほうが安心して投資できるだろうと思われます。

そこで図表4に、配当利回りが2.5%以上で、年初来の株価騰落率が-10%以上(市場平均のS&P500指数は-17.9%)の銘柄を抽出しています。株価の下落率が小さいことを条件としたのは、予想PERが高過ぎないことや事業内容のディフェンシブ性を担保するためです。

不安定な相場環境の中でも株価上昇が期待できる銘柄として、ここから5銘柄を選んで次節でご紹介いたします。

図表3 「配当貴族指数」の構成銘柄

コード 銘柄 株価
(6/24)
(ドル)
今期
予想
PER
(倍)
今期
予想
配当
(ドル)
予想
配当
利回り
(%)
株価騰落
(年初来)
(%)
時価
総額
(億ドル)
生活必需品
PG プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) 144.35 24.0 3.50 2.4 -11.8 3,463
WMT ウォルマート 123.72 18.7 2.25 1.8 -14.5 3,391
KO コカ・コーラ 63.04 25.1 1.75 2.8 6.5 2,733
PEP ペプシコ 166.13 24.5 4.51 2.7 -4.4 2,297
CL コルゲート・パルモリーブ 80.38 25.8 1.88 2.3 -5.8 674
KMB キンバリー・クラーク 134.46 21.8 4.63 3.4 -5.9 453
SYY シスコ 85.57 20.5 1.90 2.2 8.9 436
ADM アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド 74.52 12.4 1.58 2.1 10.3 419
WBA ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 41.65 9.6 1.92 4.6 -20.1 360
BF/B ブラウン・フォーマン 71.51 36.2 0.77 1.1 -1.9 341
HRL ホーメルフーズ 47.37 24.3 1.03 2.2 -3.0 259
MKC マコーミック 87.84 27.2 1.46 1.7 -9.1 235
CHD チャーチ・アンド・ドワイト 91.61 28.5 1.05 1.1 -10.6 222
CLX クロロックス 140.75 28.6 4.64 3.3 -19.3 173
資本財・サービス
CAT キャタピラー 185.49 14.3 4.58 2.5 -10.3 989
MMM 3M 134.33 12.4 5.99 4.5 -24.4 764
GD ゼネラル・ダイナミクス 222.33 17.5 5.02 2.3 6.6 617
ITW イリノイ・ツール・ワークス 187.92 20.1 4.87 2.6 -23.9 585
EMR エマソン・エレクトリック 82.03 15.8 2.06 2.5 -11.8 487
CTAS シンタス 379.18 31.6 3.62 1.0 -14.4 388
GWW WWグレンジャー 460.95 17.2 6.74 1.5 -11.1 236
DOV ドーバー 123.22 14.2 2.04 1.7 -32.1 178
EXPD エクスペディターズInt'lオブワシントン 100.49 13.8 1.23 1.2 -25.2 169
SWK スタンレー・ブラック・アンド・デッカー 111.16 10.5 3.04 2.7 -41.1 168
AOS A.O.スミス 55.82 15.4 1.13 2.0 -35.0 87
PNR ペンテア 47.03 12.4 0.84 1.8 -35.6 78
素材
LIN Linde PLC 303.23 24.8 4.63 1.5 -12.5 1,522
SHW シャーウィン・ウィリアムズ 231.25 23.3 2.40 1.0 -34.3 602
APD エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ 252.08 23.1 6.34 2.5 -17.1 559
ECL エコラボ 159.65 29.8 2.07 1.3 -31.9 456
NUE ニューコア 111.06 4.7 2.13 1.9 -2.7 295
PPG PPGインダストリーズ 121.01 16.3 2.43 2.0 -29.8 286
ALB アルベマール 224.79 16.5 1.57 0.7 -3.8 263
AMCR アムコア 12.41 14.8 0.47 3.8 3.3 186
ヘルスケア
JNJ ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) 182.29 18.0 4.38 2.4 6.6 4,797
ABBV アッヴィ 152.34 10.9 5.69 3.7 12.5 2,692
ABT アボットラボラトリーズ 109.45 25.7 1.87 1.7 -22.2 1,916
MDT メドトロニック 90.22 16.2 2.53 2.8 -12.8 1,199
BDX ベクトン・ディッキンソン 250.92 22.2 3.66 1.5 2.3 715
WST ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ 301.18 32.1 0.72 0.2 -35.8 223
CAH カーディナルヘルス 54.45 10.3 1.92 3.5 5.7 148
金融
SPGI S&Pグローバル 341.66 26.2 3.25 1.0 -27.6 1,161
CB チャブ 194.53 12.5 3.26 1.7 0.6 824
AFL アフラック 55.79 10.9 1.61 2.9 -4.5 359
TROW ティー・ロウ・プライス・グループ 121.50 11.9 4.80 4.0 -38.2 276
CINF シンシナティ・ファイナンシャル 116.50 20.9 2.61 2.2 2.3 187
BRO ブラウン・アンド・ブラウン 59.06 24.5 0.40 0.7 -16.0 167
BEN フランクリン・リソーシズ 25.34 7.8 1.16 4.6 -24.3 127
一般消費財・サービス
MCD マクドナルド 247.90 24.3 5.59 2.3 -7.5 1,833
LOW ロウズ 182.84 13.1 3.46 1.9 -29.3 1,169
TGT ターゲット 150.42 15.6 3.76 2.5 -35.0 697
GPC ジェニュイン・パーツ 136.75 17.3 3.55 2.6 -2.5 194
VFC VF 48.01 14.5 2.02 4.2 -34.4 187
情報技術
IBM IBM 142.06 13.9 6.66 4.7 6.3 1,278
ADP オートマチック・データ・プロセシング(ADP) 218.79 29.1 3.96 1.8 -11.3 914
ROP ローパーテクノロジーズ 407.71 26.3 2.47 0.6 -17.1 432
公益事業
NEE ネクステラ・エナジー 78.02 28.6 1.69 2.2 -16.4 1,533
ED コンソリデーテッド・エジソン 92.93 20.2 3.17 3.4 8.9 329
ATO アトモス・エナジー 109.24 19.0 2.69 2.5 4.3 152
不動産
O リアルティ・インカム 69.19 51.5 2.96 4.3 -3.4 416
ESS エセックス・プロパティー・トラスト 261.71 38.7 8.78 3.4 -25.7 171
FRT フェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト 99.53 39.7 4.30 4.3 -27.0 79
エネルギー
XOM エクソンモービル 86.90 7.9 3.59 4.1 42.0 3,661
CVX シェブロン 144.77 7.9 5.69 3.9 23.4 2,844

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4 「配当利回り2.5%以上」かつ「年初来株価騰落率-10%以上」の銘柄

コード 銘柄 株価
(6/24)
(ドル)
今期
予想
PER
(倍)
今期
予想
配当
(ドル)
予想
配当
利回り
(%)
株価騰落
(年初来)
(%)
時価
総額
(億ドル)
IBM IBM 142.06 13.9 6.66 4.7 6.3 1,278
O リアルティ・インカム 69.19 51.5 2.96 4.3 -3.4 416
XOM エクソンモービル 86.90 7.9 3.59 4.1 42.0 3,661
CVX シェブロン 144.77 7.9 5.69 3.9 23.4 2,844
AMCR アムコア 12.41 14.8 0.47 3.8 3.3 186
ABBV アッヴィ 152.34 10.9 5.69 3.7 12.5 2,692
CAH カーディナルヘルス 54.45 10.3 1.92 3.5 5.7 148
KMB キンバリー・クラーク 134.46 21.8 4.63 3.4 -5.9 453
ED コンソリデーテッド・エジソン 92.93 20.2 3.17 3.4 8.9 329
AFL アフラック 55.79 10.9 1.61 2.9 -4.5 359
KO コカ・コーラ 63.04 25.1 1.75 2.8 6.5 2,733
PEP ペプシコ 166.13 24.5 4.51 2.7 -4.4 2,297
GPC ジェニュイン・パーツ 136.75 17.3 3.55 2.6 -2.5 194
ATO アトモス・エナジー 109.24 19.0 2.69 2.5 4.3 152

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

3「配当貴族指数」からの厳選銘柄はコレ!? 

銘柄名 インターナショナル ビジネス マシーンズ(IBM) 株価(6/27) 142.80ドル 予想PER(倍) 14.7
ポイント 【低成長部門を分離して売上成長が向上】

・同社はレガシーシステム(旧式のITシステム)の大手であったことから、企業のIT投資が拡大しても売上が伸びにくい時期が続きましたが、インフラサービス事業(インフラのハードウェアは残っています)を2021年11月にキンドリルとして分離して売上の伸びが高まっています。今期の売上成長率は、キンドリルを除いたベースで「一桁台半ばの高いほう」の伸びが予想されています。配当は2020年、2021年とEPSを超える不健全な状態となっていましたが、2022年はEPSが9.73ドル、1株当たり配当が6.66ドルと健全な形に回帰する見込みです。

・1-3月期売上は、分離したキンドリルを除いたベースで前年同期比8%増(為替の影響を除いて同11%増)と市場予想を3%ポイント上回り、調整後EPSは同25%増と好調でした。ハイブリッドクラウドとAIへの需要拡大を背景に、ソフトウェアが前年同期比12%増、コンサルティングが同13%増とけん引して、インフラストラクチャーの同2%減をカバーしました。株価は年初来プラスを維持しています。これまで成長していなかったことでPERが低くしか評価されていなかったことが奏功した形です。
銘柄名 エクソン モービル(XOM) 株価(6/27) 89.03ドル 予想PER(倍) 8.5
ポイント 【総合エネルギーの最大手】

・原油・天然ガスの探鉱及び生産、石油製品・石油化学製品の製造等を行う総合エネルギーの最大手です。2014年にサウジアラビアが原油価格維持のための減産対応をやめたことが契機となって、以後7年にわたり原油価格(WTI先物価格)は1バレル100ドルを超えることはありませんでした。しかし、ロシアがウクライナに侵攻したことで100ドルを超える水準が定着しつつあります。原油の需要は本来景気の影響を受けますが、現在は脱ロシアが価格形成の要素となり、景気の影響は薄まっていると考えられます。

・2022年1-3月期決算は原油価格上昇を受けて、調整後EPSが前年同期比3.2倍となりました。調整後セグメント利益を見ると、上流がエネルギー高の恩恵で同3倍、下流が精製マージン向上等で黒字転換、化学はメンテナンスコスト等の影響で同4%減でした。自社株買い計画を従来の100億ドルから最大300億ドルへ拡大すると発表しています。2022年12月期のEPSは10.42ドル、配当は3.59ドルが予想されています。長期的には、権益を持っている中南米のガイアナ沖鉱区では過去10年で最大級の石油鉱床が発見されており、成長ドライバーになる可能性が注目されています。
銘柄名 アッヴィ(ABBV) 株価(6/27) 153.14ドル 予想PER(倍) 10.9
ポイント 【「ヒュミラ」に変わる収益柱を育成中】

・バイオ医薬品の大手。2013年にアボットラボラトリーズから分離、研究開発型医薬品事業を継承した会社です。免疫学、血液腫瘍学、神経系学、C型肝炎などが重点領域で、売上の4割を占める関節リウマチ治療薬の「ヒュミラ」が主力薬です。2023年に主力薬「ヒュミラ」(2021年12月期の売上構成比は37%)の米国での特許が切れるため、アラガンを買収して「ヒュミラ」への依存度を下げ、さらに、これに変わる収益柱を育成中です。

・1-3月期決算は、売上が前年同期比4%増、調整後EPSが同9%増となりました。売上は10-12月期の同11%増から減速、市場予想もやや下回りました。主力薬「ヒュミラ」の売上が前年同期比3%減(米国売上が同2%増、海外売上が同23%減)と、10-12月期の同4%増から減少に転じ、後発薬の影響が出始めています。主力の免疫学の売上全体では「ヒュミラ」の減少を「スキリージ」と「リンヴォック」の伸びでカバーして同7%増としています。
銘柄名 コンソリデーテッド エジソン(ED) 株価(6/27) 93.56ドル 予想PER(倍) 20.7
ポイント 【ニューヨーク州の配電事業】

・ニューヨーク州を中心に展開する電力中堅。主要子会社のCECONYは、ニューヨーク市とウエストチェスター郡で約330万世帯に電気、約110万世帯にガスを供給しています。また、ニューヨーク州南部、ニュージャージー州でも30万世帯に電気を供給しています。同社は卸売市場で電力を調達して送電・配電に特化した会社です。また、クリーンエネルギー事業にも展開しており、太陽光発電の能力では北米最大級です。48年の連続増配を記録しています。

・同社はニューヨーク市を主市場としていることもあり、パンデミックでは他の電力企業よりも悪影響を大きく受けましたが、2022年12月期の利益はパンデミック前2019年12月期の水準まで回復する見込みです。景気減速局面では、公益事業本来のディフェンシブ性を発揮すると期待されます。1-3月期決算は売上が前年同期比10%増、調整後EPSは同2%増と堅調です。2022年12月期の調整後EPSガイダンスは、4.4〜4.6ドルで維持されています。
銘柄名 コカ-コーラ(KO) 株価(6/27) 62.91ドル 予想PER(倍) 25.5
ポイント 【経済再開の恩恵が期待される】

・100年以上の歴史をもつ、ノンアルコール飲料の世界最大手。500以上のブランド、4,700種類以上の製品を展開し、炭酸飲料やジュース、コーヒー、ミネラルウォーター、スポーツドリンクなどを手がけます。同社の製品はレストラン、劇場、スタジアムなどで提供さ れる比率が高く、新型コロナのパンデミックでは比較的大きな影響を受けましたが、世界的に新型コロナの克服が進むとともに 売上は回復しつつあります。長期的な成長目標として、オーガニック売上が年率4〜6%、営業利益が同6〜8%、EPSが同7 〜9%を掲げています。

・1-3月期は売上が前年比16%増、オーガニック売上成長が同18%増(内訳は価格/製品ミックスが同7%増、販売数量が 同11%増)、調整後EPSは同16%増と好調でした。地域別の売上は、欧州・中東・アフリカが同22%増、南米が同39% 増とけん引、北米も同14%増でした。会社はパンデミックからのシクリカルな回復だけでなく、継続的な投資が販売増の背景に あるとコメントしています。ノンアルコールパッケージ飲料の市場シェア(金額ベース)は、家庭内市場、家庭外市場とも拡大しています。

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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