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マーケット > レポート > 米国ウィークリー・マンスリー >  7-9月期決算発表で注目される企業

7-9月期決算発表で注目される企業

2021/10/26
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:笹木 和弘

7-9月期決算発表で注目される企業

  • 2021年7-9月期決算の発表は概ね堅調に推移している。仕入れコスト上昇、サプライチェーン混乱に伴う物流コスト高騰や入荷遅延、および人件費上昇といった「三重苦」のコスト上昇要因が懸念されていたなか、企業は値上げによってコスト増を吸収することで対応できているように見受けられる。22日に決算発表のクレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(AXP)に見られるように、新型コロナを巡る規制措置の緩和に伴う消費回復がその背景にあるとみられる。その一方で、19日に決算発表した日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(PG)のように、前年同期比で減益となるなかでこれから値上げの対象を幅広い商品群に広げる方針を示している企業もある。
  • 新型コロナウイルスのワクチンおよび経口薬を中心としたヘルスケア企業も好調な決算を示している。19日に決算発表したジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は新型コロナワクチンのほかにコロナ禍の影響で低迷していた病院需要回復の恩恵を受けた。また、新型コロナ経口治療薬の開発で先頭を走るメルク(MRK)が11日に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したほか、ファイザー(PFE)も9月にコロナ予防の飲み薬で大規模治験を開始済み。更に、FDAが新型コロナワクチンの追加接種、異なるワクチンの混合接種を認可したほか、バイデン政権が5-11歳の子ども向けワクチン接種計画を発表するなど、多方面で将来的な需要拡大が続きそうな様相だ。
  • 電気自動車大手テスラ(TSLA)は、自動車大手他社が軒並み半導体不足で生産減少に見舞われるなかでソフトウェア開発力の強みを生かして生産・販売台数を順調に伸ばしたことを受けて株価が過去最高値を更新した。
  • その一方、IBM(IBM)は事業の選択と集中を進めるなかで、スピンオフに伴う受注減やコア事業の伸び鈍化懸念で株価下落に見舞われたが、予想配当利回りで5%を超えて来た点は投資機会と見る余地がある。また、半導体メーカーのインテル(INTC)アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)等との競争激化の下で市場シェア低下に歯止めがかかる兆しが見えなかったとして同様に株価下落。ファウンドリー参入戦略に中長期的期待がかかろう。
  • 今週に決算発表を控えるSNS大手のフェイスブック(FB)などにとっては、米アップル(AAPL)によるiOSのプライバシーに関する変更によってアプリに新たな制限が設けられ、デジタル広告のターゲットを絞ったり追跡することが難しくなる影響をどの程度受ける可能性があるのかが注目されよう。(笹木)
  • 10/26号では、ダイナトレース(DT)エラスティック(ESTC)IBM(IBM)インテル(INTC)ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)ウィックス・ドットコム(WIX)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/22現在)

主要企業の決算発表予定

10月26日(火) UDR、チャブ、CHロビンソン・ワールドワイド、テキサス・インスツルメンツ、フォーチュン・ブランズ・ホーム&セキュリティ、ビザ、F5ネットワークス、マイクロソフト、AMD、エンフェーズ・エナジー、アルファベット、テラダイン、S&Pグローバル、3M、エコラボ、ウエイスト・マネジメント、コーニング、シャーウィン・ウィリアムズ、ハズブロ、ゼネラル・エレクトリック(GE)、パッカー、レイセオン・テクノロジーズ、MSCI、インベスコ、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、ロッキード・マーチン、パルトグループ、アイデックス、ペンテア、イーライリリー、センティーン、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、ツイッター、ジュニパーネットワークス
10月27日(水) エベレスト・リー・グループ、アバロンベイ・コミュニティーズ、アライン・テクノロジー、エクストラ・スペース・ストレージ、タイラー・テクノロジーズ、KLA、イーベイ、サービスナウ、ユナイテッド・レンタルズ、コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ、アフラック、エドワーズライフサイエンス、オライリー・オートモーティブ、ザイリンクス、フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、アンフェノール、インターナショナル・ペーパー、オールド・ドミニオン・フレイト・ライン、オートマチック・データ・プロセシング、CMEグループ、マクドナルド、マスコ、ヒルトン・ワールドワイドHD、ローリンズ、ブリストルマイヤーズスクイブ、ウェスティングハウスエアブレーキ・テクノロジーズ、ボストン・サイエンティフィック、コカ・コーラ、TEコネクティビティ、ゼネラル・ダイナミクス、ノーフォーク・サザン、ボーイング、ヘス、ファイサーブ、サーモフィッシャーサイエンティフィック、テレダイン・テクノロジーズ、ガーミン、DTEエナジー、クラフト・ハインツ、エイブリィ・デニソン
10月28日(木) リパブリック・サービシズ、ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズ・G、スターバックス、モホーク・インダストリーズ、デクスコム、レスメド、フォーティブ、アーサー・J・ギャラガー、シージェン、アトラシアン、アマゾン・ドット・コム、ギリアド・サイエンシズ、モノリシック・パワー・システムズ、ウエスタンデジタル、ダビータ、アップル、バイオ・ラッド・ラボラトリーズ、ファーストエナジー、イーストマン・ケミカル、ストライカー、ベリサイン、イリノイ・ツール・ワークス、キャタピラー、メルク、インターコンチネンタル・エクスチェンジ、ノースロップ・グラマン、ヤム・ブランズ、コムキャスト、テキストロン、A.O.スミス、ハンチントン・バンクシェアーズ、ニューモント、モルソン・クアーズ・ビバレッジ、キューリグ・ドクターペッパー、LKQ、ウィリス・タワーズ・ワトソン、CMSエナジー、Carrier Global Corp、アビオメッド、シリウスXMHD、チェックポイント・ソフトウエア・テクノロジーズ、ハーシー、エクセル・エナジー、ムーディーズ、バクスターインターナショナル、ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ、アルトリア・グループ、テレフレックス、マスターカード、ニールセンHD、アメリカン・エレクトリック・パワー
10月29日(金) WWグレンジャー、コルゲート・パルモリーブ、フィリップス66、L3ハリス・テクノロジーズ、シェブロン、ウェアーハウザー、Cboe・グローバル・マーケッツ、エクソンモービル、アッヴィ、チャーチ・アンド・ドワイト、チャーター・コミュニケーションズ、サーナー、ライオンデルバセル・インダストリーズ、ニューウェル・ブランズ、Aon PLC
11月1日(月) レゲット・アンド・プラット、マケッソン、ダイヤモンドバック・エナジー、モザイク、アリスタネットワークス、ホロジック、ウィリアムズ・カンパニーズ、SBAコミュニケーションズNXPセミコンダクターズ、パブリック・ストレージ、クロロックス、ロウズ

主要イベントの予定

10月26日(火)
  • 下院金融委小委員会で中国企業の米上場関連公聴会、FHFA住宅価格指数(8月)、主要20都市住宅価格指数(8月)、新築住宅販売件数(9月)、消費者信頼感指数(10月)
10月27日(水)
  • 卸売在庫(9月)、耐久財受注(9月)
10月28日(木)
  • 米GDP (3Q速報値)、中古住宅販売成約指数(9月)
10月29日(金)
  • 米大統領がローマ教皇と会談(バチカン)、G20財務・保健相合同会合(ローマ)
  • 個人所得・支出 (9月)、 雇用コスト指数(3Q)、ミシガン大学消費者マインド指数(10月)
11月1日(月)
  • 建設支出(9月)、ISM製造業景況指数(10月)、マークイット米国製造業PMI(10月)
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

ダイナトレース(DT)市場:NYSE・・・2021/10/27に2022/3期2Q(7-9月)の決算発表を予定 

  • 2005年設立のSaaS(Software as a Service)企業で、マルチクラウド環境上の様々なアプリケーションのパフォーマンス管理・運用監視をリアルタイムかつ一元的に行うツールの「Dynatrace」を提供。
  • 7/28発表の2022/3期1Q(4-6月)は、売上高が前年同期比34.9%増の2.09億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同2.9%増の4,503万USD。継続課金に係る年間経常収益(ARR)が同37%増の8.23億USDと堅調に推移したが、成長投資に伴う費用増により調整後営業利益率が同7ポイント低下した。
  • 通期会社計画を上方修正。ARRを前期比27-29%増の9.84-9.96億USD(従来計画9.75-9.90億USD)、フリーキャッシュフロー(FCF)を同29-30%増の2.62-2.74億USD(同2.56-2.68億USD)とした。同社のソフトウェアは人工知能(AI)を中核として導入から監視・検証・分析まで全て自動化。企業がバグ特定などに時間を割く必要がないため、デジタル変革(DX)における生産性向上を後押ししよう。

エラスティック(ESTC)市場:NYSE・・・2021/12/2に2022/4期2Q(8-10月)の決算発表を予定 

  • 2012年設立のソフトウェア開発企業。データ検索と解析をリアルタイムで行い、ソースコードが無償で提供され、利用や改変・再配布が自由に認められる「オープンソースソフトウェア(OSS)」を提供。
  • 8/25発表の2022/4期1Q(5-7月)は、売上高が前年同期比49.8%増の1.93億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同43.3%減の348万USD。総営業費用が同41.2%増と嵩んだが、サブスクリプション顧客数が同32.2%増、既存客の純売上拡大率が前四半期比横ばいの130%弱と高水準を維持した。
  • 通期会社計画は、売上高を前期比32.8-33.8%増の8.08-8.14億USD(従来計画7.82-7.88億USD)へ上方修正の一方、先行投資費用が嵩むため調整後EPSを前期の▲0.09USDに対して▲0.67-▲0.57
  • USD(同▲0.60-▲0.51USD)へ下方修正。同社のデータ検索・解析ソフトの「Elasticsearch」は日本でも大手飲食店情報サイトや大手新聞社の電子版で採用されるなど、世界的に普及が進展中だ。

IBM(IBM)市場:NYSE・・・2022/1/24に2021/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定 

  • 1911年設立。コンピューター・ソリューションを提供する。ストレージ製品、サーバー製品のほか、人工知能(AI)の「Watson」やクラウドサービス、IoT、アナリティクス、コンサルティングなども手掛ける。
  • 10/20発表の2021/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比0.3%増の176.18億USD、継続事業に係るNon-GAAPの調整後EPSが同2.3%減の2.52USD。11/3に実施予定のマネージド・インフラサービス事業のスピンオフ(新会社キンドリル)を控えて、顧客からの受注一時停止が利益面で響いた。
  • 同社はキンドリルのスピンオフの影響についてEPSが0.20-0.25USD減少すると予想する一方、同社が進める「ハイブリッド・クラウド」戦略によって2022-24年にかけて年率1桁台半ばの収益成長目標のための重要なマイルストーンと位置付けている。また、5月に発表した世界初の半導体2nmプロセスに関して、半導体ファウンドリーへの参入を目指すインテル(INTC)との提携強化が見込まれる。

インテル(INTC)市場:NASDAQ・・・2022/1/21に2021/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定 

  • 1968年に設立した世界最大の半導体メーカー。主力製品として、「Corei7」、「Corei5」、「Xeon」、「Intel Atom」などのマイクロプロセッサー製品、FPGA製品、フラッシュメモリー製品などを販売する。
  • 10/21発表の2021/12期3Q(7-9月)は、Non-GAAPの調整後売上高(スピンオフ予定のメモリー事業を除く)が前年同期比4.8%増の180.87億USD、調整後純利益が同53.9%増の69.97億USD。データセンター向けは同10%増収だったが、ノートパソコン向けはメーカーの部品不足が響き同2%減収。
  • 2021/12期4Q(10-12月)の会社計画は、調整後売上高が前四半期比1.2%増の183億USD、調整後粗利率が同2.5ポイント低下の53.5%、調整後EPSが同47.4%減の0.90USD。今後数年は生産設備や研究開発の先行投資が嵩むことから粗利率の低下を見込んでいる。半導体ファウンドリーへの戦略転換を図るなか、米バイデン政権による半導体支援法案の成立が同社復活の鍵を握ろう。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)市場:NYSE・・・2022/1/25に2021/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定 

  • 1887年設立。世界60ヵ国に250社以上のグループ企業を有する世界最大級のヘルスケア企業。消費者向けの「コンシューマー・ヘルス」、「医薬品」、および「医療装置」の3事業部門を運営する。
  • 10/19発表の2021/12期3Q(7-9月)は売上高が前年同期比10.7%増の233.38億USD、Non-GAAPの調整後純利益が同18.7%増の69.68億USD。処方薬を含むコンシューマー・ヘルスが同5.3%増収のほか、病院需要の回復を受けて医薬品が同13.8%増収、医療装置が同10.9%増収と堅調に推移。
  • 通期会社計画を上方修正。売上高を前期比13.9-14.5%増の941-946億USD(従来計画938-946億USD)、調整後EPSを同21.7-22.3%増の9.77-9.82USD(同9.60-9.70USD)とした。米食品医薬品局(FDA)が同社製、ファイザー(PFE)製、モデルナ(MRNA)製の全てのワクチンで追加接種を認めたほか、他社製との混合接種も認めたことは、1回接種型で利便性が高いJ&J製への追い風となろう。

ウィックス・ドットコム(WIX)市場:NASDAQ・・・2021/11/11に2021/12期3Q(7-9月)の決算発表を予定 

(注)日足の始値と終値をローソク足で表示。「始値>終値(陰線)」なら緑、「始値<終値(陽線)」なら赤。

  • 2006年にイスラエルで設立のウェブサイト開発プラットフォーム・プロバイダー。専門技術や知識なしでクラウド上でウェブサイトを作成できるサービスを世界で約1億8千万人のユーザーに提供する。
  • 8/11発表の2021/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比34.0%増の3.16億USD、継続課金に係るサブスクリプションの年間経常収益(ARR)が同22.3%増の9.67億USDの一方、先行投資の費用増が響き、Non-GAAPの調整後純利益が前年同期の▲1,417万USDから▲1,582万USDへ赤字幅拡大。
  • 通期会社計画を下方修正。売上高を前期比27-28%増の12.55-12.70億USD(従来計画12.80-12.90億USD)、フリーキャッシュフロー(FCF)を同69-73%減の35-40百万USD(同62-72百万USD)とした。経済正常化に伴いコロナ禍で中小企業や個人事業主からの需要が高まった反動減が想定されるが、中小企業や個人事業主向けEコマース分野の需要が中長期的に高まるものと期待されよう。
  • (※)決算発表の予定は10/22現在であり、変更される可能性があります。
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