2020/7/21
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」7月20日号より抜粋
主要国中銀の金融・信用緩和でマネーが急増
■ 主要国株価は堅調、リスクオン継続
先週の主要国の株式相場は総じて堅調、為替市場では円は軟調でした。米国では新型コロナ感染が再拡大、日本でも新規感染者数が5月末の緊急事態宣言解除後の最多を更新しましたが、新型コロナワクチンの早期実用化に向けた前向きな報道により金融市場はリスク選好姿勢を保ちました。ただし、一旦緩和された経済活動制限が再び広がり始めており、世界経済の回復期待が後退し、株式相場の上値が重くなる可能性に注意が必要でしょう。
■ 過剰流動性が株式相場を下支え、
金融市場の経済正常化期待は継続するか
米国の6月小売売上高は新型コロナ・ショック前の水準を概ね回復。ただし、回復の背景には経済活動の制限緩和に加え、米政権による現金給付や失業給付増額の効果があります。また、株式相場の回復には各国中銀の潤沢な資金供給の効果が大きく、株価水準は世界経済の正常化期待と過剰流動性が支えていると言えます。主要国中銀の金融・信用緩和は今後も続くとみられ、株式相場は新型コロナ収束による経済正常化期待と、新型コロナ第2波への警戒による綱引き状態になりそうです。
今週は7月の日本、ユーロ圏、米国のPMIが注目です。主要国の景況感は4月を底に改善を続けてきましたが、米国で感染再拡大への懸念が強まるなか、景況感が改善し景気回復期待が維持されるかどうかです。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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7/22(水) |
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7/23(木) |
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7/24(金) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏・EU、
(独)ドイツ、(豪)オーストラリア、(英)英国、
(他)その他、を指します。
NAはデータなし。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年7月10日
出所) MSCI、S&P、Refinitivより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年7月17日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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