【ボラティリティの低下する中、米独金利差拡大中】
ECBのマイナス金利導入の効果もあり、欧州の金利は低下傾向。その結果、欧州金利と米国金利のスプレッドは拡大中。米独10年債利回り差は1999年以来の水準まで拡大した。
(図1:米10年債利回り・・・白、独10年債利回り・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
米国10年債利回りは、年初2月以降3ヵ月間はレンジを形成していたが、5月にレンジを下に抜けて低下、6月以降は反転地合いにある。
(図2:米10年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
一方、独10年債利回りは2014年に入り一貫して低下傾向となっている。
(図3:独10年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
5月にECBが緩和的な金融政策を打ち出して以降、ユーロ売りが進んでいる。金利差拡大は更なるユーロ売りを促しかねず、注意深く見守る必要がある。
(図4:ユーロ/米ドル 日足)
(出所:ブルームバーグ)
話題は移るが、独10年債利回りのチャート形状は、足元で低下の続く米ドル/円のボラティリティのチャート形状と非常に似ている。
(図5:米ドル/円 3ヶ月物ボラティリティ・・・白、独10年債利回り・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
また、このボラティリティの低下する中で買われ続けているのが英ポンド。図6は、米ドル/円のボラティリティと米ドル/英ポンド相場を重ねたチャート。ほぼ同じペースで下落傾向にある。
(図6:米ドル/円 3ヶ月物ボラティリティ・・・白、米ドル/英ポンド・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)