【金につれて円下落】
先週はポルトガルの銀行への懸念を受けてリスク回避の流れとなったマーケット、週が変わった14日月曜日は先週の流れの逆流からスタート。ポルトガルの銀行への懸念は薄らいではいないが、マーケットは過剰反応しすぎた点を修正する動きを見せる。
リスク感応度の高いマーケットからわかりやすい反応を見せる。欧州市場が始まると金がまず下落、遅れて円に売りが入る。そして米国市場がスタートすると、再び金に売りが入り、それを追いかけるように円も下落。
(図1:円/米ドル・・・白、金・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
金は一日で30米ドルを超える大幅下落となった。先週のリスク回避モードのときの1日の急騰幅を上回る下落。
(図2:金 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
金にやや遅れる形にはなるが、欧州、米国市場がスタートするタイミングで値位置を変える動きを見せる米ドル/円相場。各マーケットのオープン時の動きには注意を払っておきたい。
(図3:ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
渦中のポルトガルの銀行、エスピリ・サント銀行株は続落。先週露見した問題の根本は解決されていない。
引き続き、南欧発のリスクには警戒を怠らないでおきたい。
(図4:エスピリ・サント銀行株価)
(出所:ブルームバーグ)