【米雇用統計を前にしてドル円は様子見ムード、ユーロはショートカバーで上昇】
ドル円は日経平均株価の力強い反発とは対照的に停滞が続いており、米週間新規失業保険申請件数や米貿易収支の改善を受けても上昇幅が限定的で、今晩の雇用統計を前にしての様子見ムードが強まった。米国景気の後退に対する懸念が薄れたことから、長期金利と株価は上昇した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
足元の日米長期金利差が広がる動きとなっているが、ドル円の反応は限定的だった。
(図2 左・・・10年債利回りの金利差 日足、右・・・金利差の標準分布)
(出所:ブルームバーグ)
予想を上回る米週間新規失業保険申請件数の結果を受け、主要通貨は対円で買われた。
(図3 白・・・ドル円、黄色・・・豪ドル円、オレンジ・・・ユーロ円)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロは先週発表のIMM投機筋の売りポジションが過去最高水準にあることもあり、イースター休暇を控え、ショートカバーが一段と強まり、1.08ドル台前半のストップロスも巻き込んで上昇した。
(図4 ユーロドル 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロの比重が一番高いドルインデックスも、ユーロの上昇を受けて下落した。
(図5 ドルインデックス 日足)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは豪中銀の利下げ観測に加え、鉄鉱石価格の急落にも圧迫され、軟調地合いが継続。
(図6 白・・・豪10年債利回り、黄色・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・鉄鉱石価格)
(出所:ブルームバーグ)