対ユーロを中心としたドル買いが進む中で、日経平均の大幅な上昇も好感され、ドル/円は上値を伸ばす展開に。米国市場では、耐久財受注の悪化に一時ドル売りになるも、FRB理事による9月利上げ示唆発言を受け、ドル買いに戻った。その後、製造業PMIと新築住宅販売件数の結果が強弱まちまちとなり、利益確定のドル売りが優勢となり、ドル/円は上げ幅を縮小した。一方で、米国株式市場は前日の上昇から利益確定売りが強く下げに転じる場面もあったが、ギリシャ債務問題の解決への期待感が根強く、上昇して引けた。
(図1 白・・・S&P株価指数、黄・・・米国10年債利回り、オレンジ・・・金価格)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロ売りが東京市場から加速、欧州市場の序盤では独・仏・ユーロ圏のPMIが好調だったにも関わらずユーロ買いにはならず、米国市場では1.12ドルを割り込み、先週の米FOMC声明発表以降の上昇幅を解消。一方、ポンドは対ユーロ買いに支えられて下げ渋る場面もあったが、戻り売りの圧力が強く、上値の重さが続いた。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄・・・ポンドユーロ)
(出所:ブルームバーグ)
豪州住宅価格指数が予想を下回り、ドル高地合いになっていることもあり、豪ドルは売りが先行した。欧州市場で買戻しが入る場面も見られたが、戻り売り基調は変わらず上値は抑えられた。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・ドルインデックス、黄・・・原油先物)
(出所:ブルームバーグ)