日経平均の続落や対主要通貨の円買いが重しに、ドル/円は一時123.20円台まで下値を広げ、上値の重い動きが続いた。その後、安全資産買いの米国債へのシフトが一服し、米10債利回りの上昇からドル買いが優勢となり、ドル/円は124円目前まで上昇する場面も見られた。一方、米国株式市場は週末のユーロ圏財務相会合を控えて様子見ムードが強く、変動幅は限定的となった。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・S&P株価指数、黄色・・・米10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
週末のユーロ圏財務相会合を控え、ポジション調整によるユーロの買戻しもあったものの、ギリシャ政府と債権者側の双方歩み寄りとは程遠い発言が相次ぎ、ユーロは下落して上値の重い展開に。一方で、対資源通貨の円買い優勢により、豪ドルは軟調地合いが続いた。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・豪ドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)
CME通貨先物市場の円売りポジションは、2週ぶりに拡大した。一方、ユーロ売りポジションは4週ぶりに拡大した。ギリシャ支援協議の不透明感を背景に、投機筋のポジションに大きな変化が見られず、引き続きギリシャのヘッドラインによる相場の急激な変化には要注意。
(図3 白・・・円ドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(円対ドル))
(出所:ブルームバーグ)
(図4 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・IMM通貨先物ポジション(ユーロ対ドル))
(出所:ブルームバーグ)