【ギリシャ支援交渉に進展なくドル買い・円買い進むも、目先は持ち直す動き】
欧州市場からギリシャ問題への警戒感を背景にドル買いが進行し、主要通貨は対ドルで値を下げる展開に。オセアニア通貨の下落も目立ち、豪ドルは約6年ぶりの安値圏に下げた。一方、クロス円でも円買いが進み、ドル円は上値の重い展開に。一時、下げ幅を広げた米国株式市場は終盤にかけて上昇に転じたことから、リスク回避の動きも一服、主要通貨も買い戻される展開に。
(図1 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄色・・・ドルポンド、緑・・・ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
日経平均の反発を好感したドル円の上昇も、前日の高値更新はならなかった。欧州市場から、ギリシャ情勢を懸念するリスク回避が強まり、クロス円での円買いが更に進行した。そのほか、日経平均先物の米国株につれた下落もあり、ドル円は上値の重い動きが続いた。その後、株式市場の反発とともに、主要通貨は対円で買い戻された。
(図2 白・・・ドル円、オレンジ・・・ユーロ円、黄色・・・ポンド円、緑・・・豪ドル円)
(出所:ブルームバーグ)
ドル高を背景にして代替資産の金は売られた。また、ギリシャ問題や中国株式市場の大幅下落から需要減退の観測が強まり、原油価格が一時大きく値下がりする展開となったが、米国株式市場の反発を受けて持ち直した。
(図3 白・・・ドルインデックス、オレンジ・・・金価格、黄色・・・原油先物)
(出所:ブルームバーグ)