【ギリシャ支援の条件となる工程表にユーロ圏首脳が基本合意との報道を受けて、株式・為替市場は一応にリスクセンチメントの改善をみた】
チプラス・ギリシャ首相が約860億ユーロ(約11兆7500億円)相当の救済を確保し、債権団の要求を全面的に受け入れ、ギリシャ議会が15日までに付加価値税や年金コストなどの財政改革の重要項目を法制化することが次のステップになる。
(図1 白・・・S&P株価指数先物、黄・・・ドイツDAX指数、緑・・・日経平均先物指数)
(出所:ブルームバーグ)
首脳会議の合意で、市場が懸念していた最悪のシナリオが回避され、株価や債券利回りはギリシャが国民投票実施を発表した6月29日以前の水準に戻した。更なるギリシャ債務問題に混乱が起きなければ、米国金融政策が注目を集めることにもなる。
(図2 白・・・ユーロドル、黄・・・S&P株価指数先物、緑・・・米国10年債利回り)
(出所:ブルームバーグ)
債権団がギリシャ支援に基本合意との報道に対する市場の反応が一時的だった事と、ボラティリティ指数の低下傾向もあり、ギリシャ問題に対する反応はピークアウトの可能性も。
(図3 白・・・VIX指数、黄・・・日経平均ボラティリティ指数、緑・・・ユーロSTOXXボラティリティ指数)
(出所:ブルームバーグ)
ドル円と日経平均株価の間に短期的なリンクを確認する事が出来る。
(図4 白・・・ドル円、黄・・・CME日経平均株価先物)
(出所:ブルームバーグ)