【金利差を反映した取引が続き、ドル円は124円台を回復】
FRBの年内利上げが意識される中で、日経平均の4日続伸も追い風となり、ドル円は底堅く推移。米国市場では、雇用関連指標が改善を示し、ドル円は利益確定から一時値を下げるも、ドル高地合いを維持。また、ギリシャ議会が財政改革案を可決したほか、ECBがギリシャ向け緊急流動性支援(ELA)の上限を引き上げたことも投資家心理の改善に繋がり、米国株式市場は上昇した。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロは米国との金利差を反映した取引が優勢で、欧州市場序盤から対ドルで1.09ドル台を割れて下値を追う展開に。ドラギECB総裁の会見後に、材料の出尽くしから一時買い戻されるも上値が依然重い。一方、ポンドは英中銀による利上げの観測に下支えされ、レンジ内の動きに終始。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ユーロポンド)
(出所:ブルームバーグ)
続落スタートとなった上海株がプラス圏に浮上して取引を終えたこともあり、豪ドルは対NZドルも含めて一旦買い戻される展開に。一方、NZドルはCPIの下振れが嫌気され、売りが一巡後も上値の重い推移が続いた。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル、黄色:豪ドルNZドル)
(出所:ブルームバーグ)