お知らせ
2015/8/5よりマーケットトピックスがリニューアルとなりました。
引き続き、投資の際の参考資料としてご活用ください!
前営業日トピックス
日本や欧州市場では、新規材料に乏しい中、米雇用統計を控えて引き続き様子見ムードも強く、株価の動きで若干動きが見られたものの、値動きは限定的となった。ただ、豪州雇用統計で就業者数が市場予想を大幅に上回る結果となったことから、豪ドルが主要通貨に対して上昇したものの、上昇は一時的となり、その後は反落となった。また、ポンドは、英国の金融政策決定会合で意見が分かれたものの、利上げ支持が1人だった(予想2名)ことから、ポンド売りが優勢となる場面もあった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)失業保険申請件数が市場予想を下回る結果となったことから、一時的にドルが上昇したものの、前週比で増加となったことなどから、その後は上値の重い動きとなった。
(2)原油価格の下落で低インフレが続くとの見方から米債券相場が上昇(利回り低下)したこともドルを圧迫する。
(3)米国株の下落を受けて、債券市場に逃避的な買いが入り利回りがさらに低下したことや、円を買う動きからドル円・クロス円は一段の下落となった。
(4)株価が下落幅を縮小する動きとなったことや、米長期債利回りが反転したことから値を戻す動きとなったが、やや上値は限定的。
本日のトピックス
東京市場では、日銀の政策決定会合結果発表や黒田日銀総裁の定例会見が予定されている。サプライズはなく反応は限定的との見方が優勢。また、米国では雇用統計の発表に注目が集まっており、統計結果を受けて、米国の利上げ時期の思惑が交錯する可能性が高い。失業率、非農業部門雇用者数に加え、賃金の伸びや、労働参加率の数字にも注目したい。
8/7の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|
21:30 |
7月米雇用統計 非農業部門雇用者数
非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数。農業以外の産業で働く雇用者であり、経営者や自営業者は含まれない。
|
22.5万人 | 22.3万人 |
前回は、安定的な伸びとされる+20万人を上回る結果となったものの、過去2ヵ月分が下方修正されたことから、ドル相場を押し下げる要因となった。ポイントは、(1)市場予想を上回るか (2)+25万人を上回るか (3)+20万人を下回るかと考えられ、(1)はファーストアクションの判断 (2)は9月利上げを意識する場合の最低ライン (3)利上げ期待の後退観測高まるポイント と考え結果を見極めたい。 | |||
21:30 |
7月米雇用統計 失業率
労働力人口に占める失業者の割合で16歳以上の男女が調査対象。失業中の場合、就業が可能な状態か、過去4週間以内に求職活動を行ったかどうかで失業者かどうか判断される。
|
5.3% | 5.3% |
前回は、失業者が大きく減少したことから、0.2ポイントの改善(5.5%→5.3%)となったが、就業者数、労働力人口などがマイナスとなったことから、中身の伴った改善ではなかった。今回は、失業率を構成する失業者数、労働参加率の結果にも注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
英ポンド/円は、もみ合いの展開から流れが変化し、大きく下落する動きとなった。オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小している。両線がクロス(ゴールデンクロス)して上向きとなれば、目先堅調な動きとなる可能性が予測できる。目先の上値のポイントは(1)193.92 (2)194.12〜194.14(8時〜21時) (3)194.43 近辺まで考えられる。特に、(2)は一目均衡表の雲下限ラインであることから、重要度が高いと考えられる。下値のポイントは193.04、ここを下抜ける場合には一段の下げも想定しておきたい。