前営業日トピックス
海外市場の流れを受けて、序盤は小動きながら堅調な動きとなった。しかし、日経平均株価が序盤に300円以上の下落したことを受けて円買いが強まったものの、本邦実需のドル買い・円売りの動きも見られ、ドル/円の下げ幅は限定的となった。その後、ドル/円は値を戻したが、午後に入り日経平均株価が下げ幅を拡大する動きとなったことから、一段の下げとなった。東京市場終盤に、株価が下げ幅を縮小する動きとなったことなどから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。海外市場では、米雇用統計がまちまちの結果となったことから、発表直後はやや乱高下する動きとなったものの、全般的にはポジティブとの見方が広がり、上昇に転じた。その後、米株価が終盤まで軟調な動きとなったことから、ドル円・クロス円も軟調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が300円以上下落したものの、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りも入り、ドル/円の下げ幅は限定的となった。ただ、午後には株価が下げ幅を拡大したことから、一段の下げとなった。
(2)米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回ったことを受けて下落したものの、失業率や賃金の伸びが予想を上回ったことから買いも入り、やや乱高下となる場面もあった。
(3)米ダウ平均株価が250ドル以上下落したことなどを受けて、終盤までやや上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
週明けの東京市場では、前回分の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表され、これでやや方向性が出る可能性もあるが、中国が春節で株式市場などが休場となることから、波乱要素は少ないだろう。ただ、先週末の海外市場で株価が下落していることから、日経平均株価の動きにはやや警戒したい。海外市場では、主要な経済指標の発表がないことから、限定的な動きも予想される。ただ、原油価格や株価の動きに反応する可能性もあることから、引き続き注意しておきたい。
2/8の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
1月労働市場情勢指数
19種類の統計を基に算出される。失業率と民間部門の雇用者に重点が置かれており、労働参加率や賃金、雇用・解雇なども考慮される。労働省による毎月の雇用統計発表後の最初の営業日に発表される。
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- | 2.9 |
先週の米雇用統計では、雇用者数が予想を下回ったものの、失業率や賃金、労働参加率なども改善していることから、堅調な結果も期待できる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
ユーロ/円は、日足ベースで一目均衡表の雲下限ライン近辺で上値の重い動きが続いており、雲下限ライン近辺が当面の上値のポイントと考えられる。目先、雲下限ラインが下げていることから、このラインに沿ってユーロ/円も下げる動きとなるのか、雲を上抜けて転換となるのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小傾向にあり、先行するラインが失速している。この後、下向きとなり、両線がクロスとなる場合には、一段の下げとなる可能性も考えられることから注目したい。