前営業日トピックス
東京市場では、序盤から小動きの展開が続いた。3/14-15開催分の日銀金融政策決定会合における主な意見が公表されたものの、市場での反応は限定的となった。その後、年度末の輸入企業のドル資金確保の需要から円売り・ドル買いが優勢となった。ただ、日経平均株価が軟調な動きとなり、やや上値の重い動きが続いた。海外市場では、原油価格が断続的に下落となったことから、ドル円・クロス円も軟調な動きとなった。ただ、その後は原油価格が大きく反発となり、また株価も下げ幅を縮小する動きとなったことから、ドル円・クロス円は終盤まで堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)3/14-15に開催された日銀金融政策決定会合における主な意見が公表されたが、市場の反応は限定的だった。仲値公示後にドル買い・円売りが強まり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、欧州株が堅調な展開で始まったことを受けて、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。
(2)原油価格の下落を受けて、欧米の株価が下落したことから、円を買い戻す動きが優勢となった。米耐久財受注が2ヵ月ぶりのマイナスとなったこともあり、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。
(3)原油価格が反発となり、株価もプラス圏まで上昇したことを受けて、ドル円・クロス円も堅調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、日本の経済指標の発表が続くことから、結果には注目したい。また、週末で五十日(ごとおび)となることから、実需関連の売買も活発となる可能性も考えられることから、仲値公示近辺の動きには注目したい。また、欧米市場は、Good Fridayの休日で休場(米国市場は一部)となることから、市場参加者も少なく、限定的な動きとなる可能性が考えられる。ただ、米国のGDPの発表が予定されており、結果次第では動きが出る可能性も考えられる。
3/25の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
4QGDP(前期比年率)
一定期間内に米国内で生み出された財とサービスの付加価値の額を合計したもので、国内の経済規模を測るための指標の一つ。GDPの伸び率は、経済成長率を表す指標として重要視されている。そして、個人消費はGDPのおよそ7割を占めることから、構成指数の中では特に重要視されている。
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1.0% | 1.0% |
前回は、予想通りの結果となり、速報値から若干上方修正された。確報値は改定値から横ばいが予想されている。また同時に発表される個人消費も改定値から横ばいが予想されており、ともに昨年第2四半期から低下が続くことになる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ポンド/円は、もみ合いの展開が続いており、目先一目均衡表の雲上限を上抜けるのかどうか注目したい。そして、雲上限及びレジスタンスを完全に上抜けるようなら一段の上昇も考えられる。ただ、下げ途中も小休止のもみ合いパターンと見ることもでき、ここから5波動目の下げとなるのか注目したい。また、オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小しており、先行するラインがやや失速していることから、両線がクロスとなり下向きに転換する形となるようなら、雲下限近辺の下抜けにも注意したい。そして、もみ合い下限ラインを下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。