前営業日トピックス
東京市場では、連休明けで材料に乏しい中、序盤は小動きの展開となった。日経平均株価が上昇して始まったことから、ドル/円も上昇となったものの、株価が下落に転じ、下げ幅を拡大する動きとなったことから、ドル円・クロス円も軟調な動きとなった。海外市場では、米雇用統計を控えて様子見ムードも強まり、小動きの展開が続いた。そして、雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回る結果となったことから、ドルは一段の下落となった。その後、堅調な株価動向もあり、終盤まで堅調な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)序盤は小動きの展開が続いたものの、日経平均株価が下落となり、一時16000円割れとなったこともあり、ドル円・クロス円は終盤まで軟調な動きとなった。
(2)米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも強まり、小動きの展開となった。米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を下回る結果となり、失業率も改善予想から横ばいとなったことを受けて、ドル売りが優勢となった。
(3)原油価格が1バレル=1.5ドル以上上昇したことや、下落して始まった米株価がプラス圏まで反発し、上げ幅を拡大したことを受けて、ドル/円は堅調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、前日8日に発表された中国の経済指標の結果が影響する可能性も考えられる。結果により、アジア市場の株価が影響を受ける場合には、為替相場も影響を受ける可能性もあるだろう。また、改めて先週末の米雇用統計の結果が意識される可能性も考えられるが、先週円高に対する牽制発言などもあったことから、ドル/円の下値は限定的だろう。米国市場では、米雇用関連の経済指標の発表もあるが、為替相場への影響は薄いことから、原油価格や株価の動きに注目したい。
5/9の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
4月労働市場情勢指数
19種類の統計を基に算出される。失業率と民間部門の雇用者に重点が置かれており、労働参加率や賃金、雇用・解雇なども考慮される。労働省による毎月の雇用統計発表後の最初の営業日に発表される。
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-1.5 | -2.1 |
前回は、2009年6月以来の低水準から改善したものの、失業率の悪化などが影響し、引き続き低水準となった。今回は、若干の改善が予想されているものの、民間などの雇用指数の悪化などもあり、引き続き低水準が予想されている。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ユーロ/ドルは、一目均衡表の雲下限近辺で上値の重い動きとなっている。そして、オシレーターのMACDでは、ゼロポイント手前で両線がクロスしていることから、目先軟調な動きも考えられる。注目は、下値の重要なポイントとなるサポートの1.1386、ここを下抜ける場合には、一段の下落の可能性も考えられる。一方、上値のポイントは、一目均衡表の雲下限ラインであり、ここを上抜けて雲上限ラインを上抜ける場合には一段の上昇となり、目先の方向性が転換する可能性も考えられる。