前営業日トピックス
アジア市場では、東京市場が休場だったことで新規材料に乏しく、序盤から小動きの展開が続いた。その後、原油価格が大きく下落したことや、麻生財務相の発言などを受けて、円が買われる動きとなったものの、112円台での底固い動きが続いた。
米国市場では、注目された米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を上回る結果となったことを受けて、ドル買いとなった。その後、下落する場面もあったが、米国の追加利上げに対する期待感の高まりから堅調な動きが続いた。ただ、週末の調整の動きなどもあり、引けにかけては上値の重い動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場が休場となり、新規材料に乏しい中、米国市場の軟調な流れが一服し、アジア市場ではドル円・クロス円は値を戻す動きが先行した。
(2)原油価格が1.8ドル以上急落となり、2016年4月以来の43ドル台に下落したことや、麻生財務相の発言なども影響し、円買いが優勢となった。また、アジア主要国の株価が軒並み軟調な動きとなったことも影響した。
(3)欧州市場に入り、フランス大統領選の決選投票でマクロン前経済相が勝利するとの思惑や、米債券利回りの上昇が影響し、円が売られる動きとなった。
(4)米雇用統計で、雇用者数の伸びが市場予想を上回る結果となったことを受けて、ドル買いとなった。ただ、軟調な結果だった前回結果が下方修正されたこともあり、上げ幅を帳消しにする場面もあった。その後は、6月のFOMCでの利上げ期待が高まったことから、ドルは堅調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、フランス大統領選の決選投票の結果を受けた動きが予想される。大方の予想通り、親EU派のマクロン氏が勝利したため、ユーロ買いが続く可能性が考えられる。ただ、ここまで織り込まれた動きが続いていることから、買い一巡後は反落する展開も想定しておきたい。
米国市場では、主要な経済指標の発表がないものの、先週のFOMCの声明や米雇用統計結果を受けた利上げ期待の高まりが引き続き材料視される可能性が考えられ、底固い動きが考えられる。