前営業日トピックス
東京市場では、前週末の海外市場の流れを受けて、ドル/円は110.82円から小動きの展開で始まった。序盤は、もみ合いの動きとなったが、日経平均株価が堅調な動きで始まったことを受けて、111.14円まで上昇した。しかし、新規材料に乏しく、その後は上値の重い動きが続き、110.92円まで下げる動きとなった。NY市場では序盤に行われたダドリーNY連銀総裁の講演で、110.91円を付けた後、堅調に推移し、講演終了後も米国株式市場の上昇と、米国債利回りの上昇が後押しするかたちで堅調に推移し、NY株式市場の引けにかけて111.60円の高値をつけた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前週末の海外市場の流れを受けて、ドル/円は110.82円から小動きの展開で始まった。序盤は、もみ合いの動きとなったが、日経平均株価が堅調な動きで始まったことを受けて、111.14円まで上昇 した。
(2)欧州時間に入ると、フランス総選挙の好結果の影響により、ユーロ、ドルが買われ、ドル/円111.21円まで上昇したものの、再び利益確定のドル売りとなり、110.90円台へ値を戻した。
(3)ダドリーNY連銀総裁の講演で、米国経済、雇用市場に対して楽観的な見方を示したことを受けて、米国債利回りが上昇したことから、ドル/円はロンドン時間に付けた111.21円を突破し111.39円まで上昇した。
(4)米国株式市場、米債利回りが堅調に推移し、ドル/円もつれ高となった。米10年債利回りが2.19%を超えて上昇し、ダウ平均株価はハイテク株や、鉄鋼株の上昇により過去最高値21,528.99ドルをつけて上昇する中、ドル/円は111.60円まで上昇した。
本日のトピックス
昨晩のNY株式市場の急騰を考えると、東京株式市場も堅調に推移する可能性が高く、また、五・十日(ごとおび)のため仲値付近のドルの動向が注目される。また、10時30分には豪中銀議事録の発表があり、豪ドル通貨は注意が必要といえる。NY時間には、主だった経済指標がないものの、フィッシャーFRB副議長講演が予定ざれている。昨晩、ドル/円の上昇のきっかけを作ったFRB理事の発言には今後も注意が必要。